This CD is better even than "The Soul" greatest hits CD. It's a "must have" for any DCT fan.
古いのに新しい!なんて月並みな言葉でしか表現できない。
エドさんについて詳しい事はたくさんの人がライナーノーツに書いておられるのでわざわざ書くこともない。
こういうアルバムが売れない、となるとこの国の音楽シーンは今以上につまらないものになるだろうな・・・。
書店にも出版社にも大変な現状があることは、この本全体から読み取れます。けれど、著者と対談者の本にかける情熱を通して「本に未来はある」という確信を得られる本です。「一箱古本市」「ブッククロッシング」という本を使った「遊び?」の存在も、本好きの人間には愉快な情報です。著者の紹介の仕方が上手なのか、もともと対談者がそうなのか、対談者がとても魅力的でした。「また本と遊ぼう」という気持ちにさせられる一冊です。
アンデスの標高5000mの高地に日米欧で建設が進められている巨大電波望遠鏡群と電波天文学中心とした天文学およびその為の設備についての大変分かりやすい解説書である。
ハワイのマウナケア山頂には日本の誇る光学望遠鏡すばるがある。この建設物語はかって国立天文台長であった小平桂一先生の「宇宙の果てまで」に詳しい。予算獲得の秘話、海外に国有財産を設置するという制度面や技術的な多くのブレークスルーなど多くの感動物語があった。
このアルマ計画は更に規模が大きくなり、国際共同の枠組みの中で建設が進められ筆者の苦労も並大抵ではなかったと思われるが、新書という制約かそれほど詳しく書かれている訳ではない。野辺山の電波望遠鏡、すばる、そしてアルマといつの間にか日本も世界の天文学をリードする立場になっている様子もサラーっと書かれていて、何より全波長の天文学に関する入門書、解説書になっている点が特徴と言える。多くの人々の協働の上に成り立っているのだろうが、苦労を分かち合った多くの人達の顔が見えないというか、そういう感動物語もまた完成の暁には望まれる。
「自然保護」を、人間と自然、どちらを中心にして考えるべきか。この問いに対して、自然に固有の価値を認めるからこそ保護するのだ、という考え方がある。人里離れた森林や希少動物など、それ自体に価値を認めないと残せない自然も存在しているから、私はこの着想は否定されるべきではないと思う。かといって、人間の視点を全く入れないことには、「自然保護」は進まない。どの地域や動物を特に保護するのか、を決めるのは人間だからだ。
では、自然をとらえるとき、人間はどのような着眼点を持つべきだろう。それを考える時に、本書はたくさんのヒントを与えてくれる。例えば、「自然を守れ!」と言うとき、その人はどこに住んでいるのだろう?都市に住んでいるか、それとも農村地か。その違いだけでも、「自然を守る」の意味合いは違ってくる。都市部に住む者が特に守って欲しい、うつくしい生き物だけを保護した場合、実際に現地に住んでいる者が迷惑を被ることがありうる。特定の生き物だけに着目しても、生物界全体の様子は見えてこない。生態系全体に目を向けたとき、「保護」から、自然破壊に対してより有効性を持つ「保全」への橋渡しをしてくれるものが見えてくる。それは、ある生物と別の生物の関係性だ。ひとつの生き物が絶滅するということは、彼らをとりまいていた無数の関係性も消滅し、その先にいる別の生物の生活を脅かすということだ。
そのような関係性を認識するために、私たちは何が出来るか?本書はある行動を提案する。それは、著者のような専門家にしかできない特殊なことではなく、日々の暮らしのなかで私たちでも実践できる。「自然保全」がこ難しく感じても、これならできるかも、と思わせる。それを通して、自然に対する自分なりの視点を養うことができたらな、と思う。生き物の好き嫌いを越え、その向こう側の着眼点を持つことができるようになる一冊。(by ちゅら@<おとなの社会科>)
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