病気になる原因はそれまでの食生活が原因であると、深く納得しました。一物全体、一汁一菜などのマクロビオティックの考えに基づいた食養療法でありますが、マクロビでは玄米を圧力鍋で炊くのに対し、こちらでは圧力鍋は厳禁（私も土鍋で炊いた玄米のほうが美味しいと思ってました）、野菜も有機野菜だろうが今の野菜の種にはパワーがないから野草をいただきましょう、という内容が述べられています。マスコミが「体にいい」というものを信じきって企業のコピーに踊らされて、無駄な食物をむやみに採り入れ、慢性的な冷え性や貧血などで悩んでる（または気づかないでいる）現代人の皆さんにぜひ読んでもらいたいです。
おもしろい食べ方とレシピの提案でした。こういう食べ方もあるんだなと。
これを食べることで健康になるかはともかく、「健康ネタ」の怪しさはわかりつつブームに乗ってみたい私には「けっこうおいしい」「簡単」「アレンジしやすい」というのはよかったです。
最近、グリーンスムージーや、常在菌でつくる酵素など、かなり科学的にグレー、というよりもアレルギーや食中毒の危険を思うものがはやっているのをみていると、こういったスープは危険もないし「安心して騙される」楽しみがあります。
この「麹スープの素」は、１回つくると２週間もちます。そして２週間過ぎたころには、大体自分のつくるアレンジは覚えているので、いつのまにか自分のレパートリーになっていました。
レシピ自体は、大体似たようなものです。雑誌の特集に毛を生やしたようなこの本にこの定価は高いなと思うのですが、そこまで含めて半信半疑に楽しめるならば悪くありません。
本当にせっぱつまって「やせたい」「美肌に」というのでしたら、他の方法がいいと思いますが。
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