ジーパン刑事のテーマ 太陽にほえろ!
THE刑事☆究極の刑事ドラマ・テーマ集 |
これは、シエナ・ウインド・オーケストラ(SWO)の最高傑作だと思う。
今回演奏されている作品の原曲の大多数がジャズ・バンドのための作品として作曲されているために、こうして大編成の吹奏楽で演奏されても、そこに全く齟齬が生まれていない。 むしろ、個人的には、演奏が充分に熱を帯びたものでありながら、卓越した演奏技術と現代的感覚に支えられて洗練されているために、こちらのほうが優れているとさえ思う。 これまでに企画されたSWOのアルバムの場合、そこに収録されている作品の原曲が一般的な管弦楽作品であることもあり、それほどたのしむことができなかった。 何といっても、弦楽合奏の表現力というものには底知れぬものがある。 吹奏楽用の編曲版の場合、たとえそれがどれほどに卓抜した編曲であろうとも、どうしてもそうしたハンデを克服することはできないのである。 しかし、今回はちがう。 もうまるで水を得た魚のように、SWOはノリにのった演奏を繰りひろげている。 こうした編曲であり、演奏であるならば、吹奏楽は充分に管弦楽と互角に闘えると思う。 これに匹敵できるのは、全盛期のエリック・カンゼル率いるシンシナティ・ポップスくらいではないだろうか……。 それほどにすばらしいアルバムである。 |
刑事魂 ~ TV刑事ドラマソング・べスト |
1970年代〜80年代の主要な刑事ドラマのOP&EDテーマを集めたアルバム。
『太陽にほえろ!』とか『西部警察』とかは新品も再版されていますし 中古市場でも過去のCDを入手できるのですが、それ以外となるとなかなか 難しい、というより手に入りません。 思い入れ度は聴き手によって異なると思いますが、各ドラマをリアル or 再放送で見入っていた人ならきっと満足できる一枚です。 ただ惜しいのは解説に演奏家情報が無いところ(歌手の記載はあります)。 全歌詞掲載、番組情報など基本が出来ている分勿体無い。 個人的には『西部警察Part2』のテーマ(ワンダフル・ガイズ)に 『Gメン'75』のテーマと『特捜最前線』のOP&EDがお気に入り。 特に特捜のED『私だけの十字架』は涙ものですよ。 |
俺たちのメロディー |
これまでに5作を数える、男泣き系(まぁ、今さらな表現だけど、他に思いつかない・・・)コンピレーション・シリーズの第1作。
平日夕方のテレビといえば、今では情報ワイドばっかりだけど、かつては刑事ドラマ、青春ドラマ、アニメなどの再放送が花ざかり。当時のガキんちょ連中(含むオレ)は、本放送以上にそういった時間帯に接することで、ここに楽曲が収められた、それらの番組に親しんだものだった。このCDは、ただ過去を振り返り、甘い記憶の残り香に酔いしれる以上に、ちょっと疲れた心をなぐさめ、改めて前向きに、自分を奮い立たせてくれる。そんな効能があるような気もする。 なお「ルパン三世のテーマ'78」は、いちばん最初のOP。あと、水谷豊(『相棒』の杉下右京が、新たな当たり役に…)の復活ぶりは、ちょっとうれしいよね。 ※ちなみに、シリーズ4&5作目の収録曲を念のためここで一部ご紹介させていただくと、『4』には『大激闘 マッドポリス'80』のテーマ、『ザ・ボディガード』のテーマ、『華麗なる刑事』から草刈正雄「センチメンタル・シティー」、“ファースト・ルパン”ED、『傷だらけの天使』最終回挿入歌であるデイヴ平尾「一人」、ローズマリー・バトラー「汚れた英雄」、前野曜子「蘇える金狼のテーマ」、『特捜最前線』からファースト・チリアーノ「私だけの十字架」、『池中玄太80キロ』から杉田かおる「鳥の詩」などが、そして『5』には『大空港』のテーマ、『キイハンター』のテーマ、『あしたのジョー2』から荒木一郎「MIDNIGHT BLUES」、『ザ・ハングマン』のテーマ、『犬神家の一族』のテーマ、“傷天”関連の貴重な1曲であるショーケン+水谷豊「兄貴のブギ」、『野獣死すべし』のテーマ、『ヨコハマBJブルース』から松田優作「灰色の街」、そして『11PM』のテーマなどが、それぞれ収められている。 |
俺たちの勲章 Vol.1 [Blu-ray] |
松田優作と中村雅俊の刑事もの、簡単にいえばそういうドラマだが、今となっては35年前の横浜の風情が何と言っても魅力的だ。みなとみらいなどまだ影も形もない「三菱ドック」から、重厚な旧横浜駅、工場の並ぶ西口五番街、バンドホテルから見る紅白のマリンタワー、貨車が横付けしている赤レンガ倉庫、歩行者天国になる前の伊勢佐木町、おしゃれに生まれ変わる前のハマボール&新横浜駅など、古くから住む横浜市民には堪らない(笑)ノスタルジーだ。そんな横浜をスタイリッシュに撮り、主演ふたりが暴れまわる本作は、もう毎週欠かさず観ていた。本作が後のTV作品に与えた影響は大きい。「バディ刑事もの」を定着させたのもこれが最初だろう。ちなみに同じ横浜が舞台の「あぶない刑事」のタカ&ユージの名前も本作から採られている(中野祐二と五十嵐貴久)。東宝と東映という大ライバル社が、名前を受け継ぐのもいいよねえ(笑)。まだ中央線内でタバコが吸えたり、その吸殻投げ捨てがカッコよかったり、街中での拳銃ブッ放しなど、現在の放送コードからいえばNGばかりの内容も懐かしい。それとトランザムのテーマ曲!これを7回も聞けるのが嬉しい。今聞いても素晴らしい曲で、思わず涙してしまった(笑)。HDとしては物足りない画質&音質ではあるが、本作にはそんなものは必要なし。当時の雰囲気そのままに収録された7本は、そのまま宝物になる1枚だ。文句なしの5つ星です。 |
太陽にほえろ! 1981 DVD-BOX II |
スニーカーが殉職ではなく、退職というかたちで署を去る。そして後任の淳坊〜
ラガーの登場。淳坊、淳坊、長さんも山さんも最初はそう呼んでたはず(笑)。 登場から4年後の殉職まで、体型変遷というのも付きまとった刑事ではあるが、 ドックと共に80年代型の刑事像を象徴していた。 この81年後半期にも忘れてはならないスコッチの活躍。「スコッチ非情」 「ロボは知っていた」等、初期の荒ぶれたスコッチが少し垣間見れた内容。 スコッチ非情で、容疑者を追いつめる執念。遊園地での銃撃戦で、発砲音 だけ響かせて生死不明?にみせる演出もニクい。振り返ると、ボス不在期間で 試行錯誤にふんだストーリーや演出は、10年後の舘ひろしや水谷豊による 「刑事貴族」シリーズまで活かされたんだなと思えた。 |
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