潜水艦を扱った映画には傑作が多いけど、その原点みたいな作品。 この映画の主人公もやっぱり潜水艦ノーチラス号。その造型も すばらしく、今でも全然古くないです。何よりもリアリティが 満ち溢れています。有名な大蛸に襲われるシーンなど見所満載。
ゴジラと同じ年につくられたジュール・ヴェルヌ原作の名映画化作品。 ディズニーとしても実写シネマスコープ、ブエナビスタからの配給と初めて尽くしの野心作でした。 後年のMGM製の再映画化(「ネモ船長と海底都市」)に比べて、想像以上に大人向けの内容に驚きました。 冒頭は銛打ちネッドをギター片手に歌( 「Whale of a Tale」)を披露するなどサービス精神旺盛に演じるカーク・ダグラスや出て来るだけで映画の現実感が遠のく不気味かつユーモラスなペーター・ローレの所為で能天気かつ無邪気な印象です。 しかし、ネモ艦長が登場してからは、様子が一変致します。 ネモ艦長役・ジェームズ・メイスンの極めて理知的ながら心に闇を抱え、一線を越えると途端に冷酷非情になる迫真の演技は、子供向け映画とは思えない複雑かつ激しい物です。 当時のSF映画定番であった想像力を越えた超科学を取るか個人の直感を信じるか、と言うアメリカ映画らしい相克のテーマも現れます。 ネッドが自由を求めて行った行為が結果として有効利用できれば世界の多くの人間を救えた筈のノーチラス号とネモ艦長を葬ってしまう描写は押さえたトーンですが、苦い後味を残します。 フライシャ―監督のエンターテイメント気質ながら時々無常観溢れる映画を取る資質が本作にも現れていると感じました。 それでも当時としてはジャンル有数の予算500万ドル(ハリーハウゼンの出世作『原子怪獣現る』は僅か21万ドル)を費やした豪華なノーチラス号のセットや初期のアニマトロニクスを使用した実物大の大イカモデルを用いたファンタジックな内容は特撮ファン必見です。 本作の為にデザインされたノーチラス号は内部装飾も含めてディズニーのアトラクション施設の定番となりました。
特撮、メイスン、ダグラス、ローレ、ヴェルヌの原作がお好きな方は大いにお薦めです。
DVDは高画質でしたが、同時発売のシリーズ他作品に比べて日本語吹替え版収録以外の特典が殆ど無かったのが少々残念でした。
全話観終わってのレビューです。
商品説明にもある通り、基本的には35mmフィルム原版からのHDリマスターがこのブルーレイの素材となっていて、何らかの理由で原版が無い部分に関しては、過去に出たDVDマスター素材等を使用してます。
フィルム原版からのリマスター部分の画質は、驚く程の発色の良さ、解像度の高さで本来見えてはならない部分(セルの塗りムラ等)まで確認できるほど。恐らく、この作品を初見の方なら20年前の作品だとは思わないでしょうそれ位綺麗です。逆に原版の無い部分は、DVDをPS3でアプコンして見ているような画質で、原版のマスターとの差が歴然としているのは、事実です。他のレビューを拝見すると、どうもその差が気になってしょうがないといった書き方をされている方もおられてそれが引っ掛かって購入をためらう方も多いんじゃないかと思います。また、レビュータイトルにも書きましたが、このBOXでは、予告編が全てカットされています。この点は商品説明でも全く触れられていないため、恐らくDVDを所有していて買い換えた方はビックリしたんじゃないかと思います。正直言ってこの仕様は酷いですね。個人情報保護うんぬんの問題があったとしても、何らかの対策は出来たと思うので評価☆−1とさせていただきました。
最後にこの商品。予告編カット、原版の無い部分の画質低下等、ちょっと問題もありますがそれを補って余りあるほどのリマスターの美しさなので、ぜひ多くの人に楽しんでほしいと思います。
購入を迷っているなら、この商品は『買い』です。
はっきり言ってこの綺麗さは見なきゃ損だと思います
読み終わった後すぐに「もう一度!」と再び読みたくなる本というのには、中々出会えません。この本は、そんな貴重な一冊。本当に何度読んでも面白い本です。翻訳した方が良かったのか、この話が良かったのか。それとも両方なのか。何かにつけて、読み返す作品。
しっかりと作りこんでいるという印象を受ける。わくわくさせてくれるんです。構成、音楽、セリフもいい。制作にものすごい熱意を感じたし、しかもそれが空回りせず、傑作に結実している。是非!是非みてほしい。 世の中の正義と悪、憎しみや愛、勇気、挫折、怒り、気高さ等が、鮮烈に、正確に、熱く、描かれていた。これらは普遍的に見られるテーマで、最近の映画だっていつも扱ってて消滅していないものだが、目が覚めるような感動ができたのは、う〜ん、作り方がうまかったんだろうな!と思いました。
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