日本ではちょっぴり知名度が低い感じだが、
欧米ではエルヴィスに負けないくらいの大スター。
白人盤ファッツ・ドミノとでも言おうか。
横向きで激しくピアノを弾き歌う様はカッコイイ。
このCDには、ルイスの有名な作品がすべてある。
ロックン・ローラーは必聴である!
週刊文春2006年 海外2位 このミス2007年 海外4位 闘うベストテン2006年 海外2位
全世界で絶賛の嵐であっても、なかなか手にとる機会がなかった本書。スペインものという土地鑑(?)がないゆえに敬遠していたのが事実なんだが・・・
読まなかったならば大後悔してしまうだろうほどに、感動をくれた傑作。皆が良いというものに賛同してしまうのは、ちと悔しいが、お手上げである。
ビルディングスロマンには、そもそも弱いのだが、ものがたりの重厚なつくりや、キャラクター造形の巧みさがあいまって、感動が押し寄せてきてしまった。特に真相が(ほぼ)明らかとなる「ヌリア・モンフォルト−亡霊の回想」の章はヌリアのせつなくて、温かい心のうちが、胸をうつんだよなぁ。本書を読了した後、カバーイラストを見ると、本書の雰囲気を良くあらわしていることに気づく。子供にもいずれ読んでもらいたい作品である。
《忘れられた本の墓場》シリーズの続編がなかなか翻訳されないんだが、4部作すべてが出版されるまで10年以上かかってしまうかもね。名訳者のご苦労が偲ばれる。
一読して唖然。本当に小説より奇なりで、もし小説家が、投資銀行も格付け機関も保険会社も銀行も、自分の扱っている商品について何一つ知らないでそのまま世界経済が崩壊する、なんて小説を書いたら、そんなバカな設定があるか、とせせら笑われたはず。それが実際に起きてしまったという驚愕の事態を実にうまく書き上げている。 また、勉強にもなる。実は本書を読むまで、クレジット・デフォルト・スワップの仕組みって知らなかったんだよね。本書はそれをいとも簡単に説明。正直いって、これまで読んだ新聞雑誌等でのCDSの説明も、たぶん実はよくわかってないやつが書いていたことが本書を読むとよくわかる。
でもリーマンショックやサブプライム関連の関係者のひどさを書いた本は多いけれど、本書が他の上から目線の「貪欲な投資銀行が悪い」「拝金主義の経済が」といった知ったかぶりの後付批判本とちがうのは、そこに皮肉な人間ドラマがあること。本書のヒーローたちはみんな、当時のサブプライム融資やそれを使った金融商品のひどさを知り、世間の流れに公然と反旗を翻し、白い目で見られる。でもかれらの正しさが証明された後でも、やっぱりかれらは孤独なままで、賞賛されることもないし、儲けさせてあげた人々からも感謝もされない。単純な「正義は勝つ」ではすませていないところが、本書の奥深さ。よい本です。
なお、カバー見返しの訳者の略歴は笑えるのでご一読を。東江一紀は優れた翻訳者で本書も実にうまいが、これはさすがに……
日本においては、《人工妊娠中絶》が法律的に、認められています。止むを得ない場合もあるでしょうから、一概に、悪いと決め付けることはできないかも知れません。でも、安易な《人工妊娠中絶》は、道義的には犯罪に当たると思います。同様に、子供に対する虐待行為も、道義的には犯罪です。大人達のエゴによって死んでいく子供たちが、一人でも減るように、心からお祈りします。これが、マザー・テレサのメッセージだと思います。
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