『荒川アンダーザブリッジ』1巻。
「他人に借りを作るべからず」を家訓とする市ノ宮行は、とある少女に助けられたお礼に恋人として荒川の河川敷に住むことになる。そこには、経験したことのない未知の領域が広がっていた・・・。
良い雰囲気、良いテンポです。
荒川の河川敷に住む変な住人たちとの交流を描く物語です。主人公の行は村長に「リクルート」と名付けられ、ニノさんたちとこの生活するのだけど、リクの常識はここでは役に立たず、住人たちの奇行に振り回されます。その驚きやとまどいはリクとしてはけっこうマジな「・・・え?」なのに、視聴者から見れば「・・・え?(笑)」というその常識破りな行動に、思わず笑ってしまうのがこの作品の面白いところ。村長がカッパだったり、星の被り物をした青年など見た目だけでもインパクト大ですが、キャラクターとしても非常に個性的。原作は4巻まで読んでましたがそれでも楽しめたのは大きい。アニメスタッフが力を入れているのが伝わってきました。1話はリクとニノの衝撃的な出会いと目立ちすぎる村長が必見。
ひとことで言えばシュールギャグアニメ。
ですがその中で住人たちとの生活、ニノさんとの何気ないやりとりを通して超現実主義のリクルートが変わっていく姿も描かれています。この荒川の橋の下でリクが遭遇する数々の事象が、どのように彼に影響するのかも興味深い。ともかく個性派勢揃いなのでおすすめです。
☆
DVDではオープニングがちょっと違ったり、話の構成も変更されたりと変化しています。
コメンタリーは収録や演じ方についてどんだけ苦労してんだよ(笑)!!ってぐらいの話を聞けます。
今回の曲にも溢れてます。
アニメ『荒川アンダー ザ ブリッジ』のエンディング曲、“逆様ブリッジ”もアニメの雰囲気と、とても合ってます。
“逆様ブリッジ”を初めてフルコーラスで聴きましたが、淋しさだけじゃなく痛々しさを感じました。
4曲目の“さらり”もかなり良かったです。良かった、以外に上手い言い方が出来ない…。
“逆様ブリッジ MUSIC CLIP”も面白かったです。アニメのノンテロップエンディングも観れるので、初回限定版はやっぱりお得だ。
なので売り切れる前に是非。
まず本巻の目玉は、放映第5回OPのみで流され反響を呼んだマリアのキャラソン「タイトルなんて自分で考えなさいな
」と、「ひーもひもひもひーもひもー」の名フレーズで同じく視聴者に強烈なインパクトを与えた、星による「負け犬の遠吠
え」の2曲が聴けることである。
マリアのキャラソンの方は、シスターに対する容赦ない罵詈雑言を軽やかに歌い上げる声優沢城みゆき氏の色気ある
早口歌唱がお見事。視聴の時はあまりに早口過ぎて歌詞を掴みきれなかったが、今回付属ブックレットに全歌詞が掲載
されているので是非見て欲しい。また沢城氏と本曲の作詞者である三重野瞳氏への曲誕生に関する興味深いインタビュ
ーも掲載されている。三重野氏が相当原作を愛読し、マリアというキャラクターを知り尽くした上で詞を書き下された過
程が伺える内容になっている。
星の「負け犬…」の方は、リクルートとのライヴ演奏対決で負け、精神崩壊した彼が「ラストソング」として絶望の上で披露
したゆるゆるのこれまた名曲。この「ひも」フレーズによる視聴者の反響が余程大きかったのだろう、某ネット検索エンジ
ンで「ひーも」と入力したら、検索候補のトップに「ひーもひもひもひーもひもー」が挙がってきたのには笑った。
本編は5〜7ブリッジの3回分を収録。ステラ・鉄人兄弟等のちびっこ住人組がちょこまか活躍するシーンが多いが、特
に印象に残った住人がステラ。シスターを追ってイギリスから荒川敷にやって来た外見は可憐な女の子だが、本性はド
仁義キャラという恐ろしいギャップ。彼女のドスを効かせた広島弁の凄みは音声化されたアニメ版ならではの楽しさがあ
る。今後ステラのさらなるスーパー進化(?)バージョンも登場するので、次巻以降もお見逃しなく。
恒例のオーディオコメンタリー(5・7回分のみ収録)は、シスター役の子安武人氏、ステラ役の斎藤千和氏、マリア役の沢
城みゆき氏が参加。各シーンに突っ込むというよりも、スタジオ裏話や他キャラの声優分析談に脱線していっているが、こ
れがまた楽しい。3人がそれぞれ各役に抜擢されたエピソードも含まれているので、是非聴いてみてほしい。
主人公は、ブッダとキリスト、天界の二大ヒーロー。この二人がバカンスのために下界の日本に降りて来て6畳一間のアパートに下宿しているという設定のギャグ漫画です。キリストとブッダというおしもおされぬ知名度抜群の二人を主人公にしたギャグ漫画というキワモノだけに、外すとかなりキツい作品になりそうなのですが個人的には結構ツボで面白かったです。
ブログにはまっていて、妙に俗っぽいキリスト。我慢すると聖痕が出て血を流すキリスト。
子供に額のポッチリをつつかれて涙するブッダ。感動して得の高い発言をすると後光が光るブッダ。
この二人が漫才をしたり、遊園地にいったり、プールに泳いでいったり、雨に降られたり、貧乏暮らしで大家さんにびびっていたりとその昭和初期的シーンごとに宗教エピソードに絡めたギャグが満載でかなり癒されます。
一つだけエピソードを紹介すると、腹がすいたけれど外は雨で外にでたくないというキリストを部屋に残して出て行くブッダ。「一人で買い出しになんか行かせられないよ」と引き止めにかかるキリスト。しかし、ブッダはすぐに帰ってくると、キリストに対して「はい、夕飯」と皿に石ころを載せたものと、コップに水を注いで渡します。そしてごろりと寝転がるブッダ。そんな姿勢に思わず涙目になるキリスト。ブッダは一言「あれ? 石をパンに、水をワインにできたよね?」と。涙を浮かべながら「だからってこんなの! どこの鬼嫁かと思ったじゃない!」と詰め寄るキリスト。いやぁ、この感じ、いいですねぇ。
ひょっとしたら一部マニア向けかも知れませんけれど、三宅乱丈の「ぶっせん」とかあのあたりの漫画が好きだったらはまるかと思います。
話題沸騰中の「COSMOS vs ALIEN」やっと聞きました。
やくしまるえつこがついに本気を出してきたといった感じ。
衝撃的な曲です。
M1「COSMOS vs ALIEN」はやくしまるえつこ版の「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」とも言えると思います。
曲も歌詞もめまぐるしく変化していくので最初はすごーくびっくりします(笑)
これだけ複雑でありながら、同時にいつものやくしまるのキャッチーさと中毒性も兼ね備えた曲は
今まで相対性理論にもなかったのではないのでしょうか。
イントロからアウトロまでヘッドホンで爆音できくとトリップできます(笑)
個人的には2010年マイベストソング決定です。
M2「なんちゃって・ザ・ワールド」はキュートなファンクチューン。
これも前半〜中盤〜終盤と曲調ががらっと変わってとても面白い曲です。
特に後半のたたみかけるラップのような部分は本当に格好良いです。
栗コーダーカルテットが参加していたり、ギターが菊地成孔DCPRGの高井康生だったり、
ドラムがd.v.dのJimanicaだったり、玄人好みの渋い人選も流石です。
M3「ウールはゆっくり夢をみるか?」はタイトル通りのドリーミーなウィスパーボイスが堪能できる
しっとりした曲で、鍵盤の音色の中での囁きがとても気持ち良いです。
「僕を呼ぶのは誰?」の部分のメロディーが良過ぎていつもドキドキします(笑)
シングル盤ですがカップリング含め3曲ともクオリティ・バランス・順番が非常に良く
1枚通して何度でもリピートしたくなります。
やくしまるえつこの名人芸ともいえるような声の使い分けも、今回も素晴らしいです。
相対性理論のアルバムに物足りなくなってきた方には、特にオススメです。
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