外には濃い霧。
目の前で仲間が襲われ得体の知れない怪物への恐怖で身動きが取れず、
しかし、内には教祖まがいに先導され、次第と集団心理に犯された人への恐怖、
こうなると少数派は武力でしか対抗できないのが悲しい。
浅はか、疑念、裏切り、嫉妬、恫喝などなど。
怪物というよりもその状況に無理やり引きずり込まれた人間模様が、
メインのように感じました。
評価が分かれるのはおそらくラストでしょう。
これでもかというぐらいどん底を味わいました(笑)
まさに「絶望」が打って付けではないでしょうか。
個人的には違う視点で(政府など)描いたのも観てみたいですね。
この作品はこの「MYST」の続編に当たる「RIVEN」のオープニング的位置づけに当たる作品です。
内容は量は少ないながらも、謎解き等はとても難しくちょっとやそっとではクリアすることができません。
作品の雰囲気もとても良く、人が殆ど出てこないため、「死んだ世界」をイメージさせます。
また、CG感丸出しのグラフィック(古い上開発人数が少ない為ですが)も「絵本の世界」に入り込んだ様な感覚を与えてくれます。
平均クリア時間が100時間ぐらいらしいですね。非常に難解なゲームです。
間違いなく次の世代にも残していくべき傑作ですが、これほど好き嫌いが分かれるゲームも珍しいでしょう。夜中に一人でやっていると心細くて仕方ありません。
まとまった暇が得られたら、2作目以降も消化していきたいと思います。
MYSTから引き継がれている独特の雰囲気は健在。 1曲目の「Link」でRIVENの世界に引き込む演出はとても良く、暗く神秘的な曲も印象的です。 RIVENファンなら是非とも手元に置いておきたい一品ですね。
ただ、聴いた時の印象がMYSTのサウンドトラックとあまり差がないのは残念なところです。
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