私がこの小説を読もうと思ったのは、映画版「レッド・オクトーバーを追え!」がとても面白かったからでした。映画でも考証はしっかりとされているし、緊迫感のあるストーリーもとても素晴らしかったです。
ですが、映画の原作であるこの小説は映画よりもさらに奥深い内容となっています。ラミウス艦長の心境や政府内での駆け引きなど、映画とは比べられないほど精緻に描写されていて、とても読み応えがあります。
ただいろいろな説明や、軍事関係の専門用語などが少し多いので、若干読みづらいかもしれません。でもそれを差し引いてもじゅうぶん傑作だと思います。
映画版も小説の良いところをしっかり生かして作られていましたが、私はやはりこの小説版をお勧めします。
映画しか観ていない方はぜひ読んでみてください。お勧めです。
最近の映画にありがちなCGなどとという安上がりで軽はずみな表現方法は一切ありません。実寸大か縮小スケールモデルで撮影されているので、画面から味わえる質感に重みがあります。DVDとは雲泥の差で迫る圧倒的大画面と高画質、高音質で更に臨場感・迫力が増しました。ようやく公開当時の興奮を再び味わったと思う方も大勢いるでしょう。
以前から画質の問題を言われていたソフトが やっと「スクイース&DTS」で甦りました。 船内や海中の暗いシーンが多いので 旧版はノイズとレターボックスの解像度不足に泣かされました。 「アドバンスト・コレクターズ・エディション」になり 場面によっては、まだ不満もあるシーンもありますが 全体的には向上しています。 プロジェクター等でみる人は、特に違いがハッキリしそうです。 音が重要な要素のこの映画。DTSになり ソナー音、船内の音、ソビエトとアメリカ潜水艦の スクリュー音の違い、魚雷等がより 鮮明にハッキリ聞こえてきます。 ウーハーをしっかり調整すれば、巨大潜水艦の重量感が より伝わってくるでしょう。 内容はいまだと、状勢が変わっているので 古く思える点もありますが、大人の娯楽作としては上出来。 キャストも豪華で、アレックボールドウィンも アナリスト・ライアンを手堅く演じています。
グリシャムやスティーブン・キングと並ぶ人気作家クランシーのJack Ryanシリーズの第一作。原作のような緻密なハイテク描写やいくつもの絡まった伏線には欠けるが、ショーン・コネリー演ずるラミウス艦長の存在感も充分で楽しめる。原作を併せて楽しみたい。
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