スタジアムを満員にできるのは、数多くいるアーティストの中でもごく一部だと思うが、そのジャンルがさらにカントリーとなるとまたまた話は別。ディクシー・チックスの魅力はカントリーを地で行くオーソドックスなスタイルを有しつつ、ロックやソウル、時にはポップフィールドをも股に駆けたレンジの広さでしょう。いわゆる“演歌”とも言うべきブルーグラスを現代の若者達にも難なくクリアにさせてしまうその実力が一流の証しではないでしょうか。このDVDは“アノ事件”の渦中に行われたこともあり、並々ならぬテンションを持って演奏されています。「wide open spaces」「there’s your trouble」「cowboy take me away」「sin wagon」などなど、大ヒットした過去の曲はもちろん、当時の最新アルバム「HOME」からの曲が目白押し。「evening with the Dixie chicks」とは形式も、テンションも、盛り上がりも数段違い、まさにライブの醍醐味が沢山詰まっています。ロックアーティストさながらのパンキッシュな彼女達の衣装やヘアスタイルも必見。歌や演奏は文句のつけようがないくらいに安定してて、素晴らしいの一言です。日本で彼女たちの演奏が見れることは“まずない”と思われます。是非DVDでその魅力を存分に味わって頂きたいです。
リージョン・フリー。ブルーグラスファンはこれは買うしかないですよ。Dixie Chicksって、Little Featの曲からバンド名付けたってんですが、その昔、Featにはまった私も今はこれにゾッコンです。これまで自分達が追いかけてきた音楽を完成させた自信に満ちあふれた素晴らしい音楽。これまでのブルーグラスとはまた違う、一つの新しくて最高にエキサイティングな音楽がここにあります。 このDVDを見て分かりますが、非常に女性の観客が多いんです。2度目の結婚で白いウェーディング・ドレスを着て教会に行ったことを歌った「白いゴミの結婚」とか、彼女らが自らの人生を堂々と表現していることに共感を呼ぶのでしょう。とてもすがすがしい気持になれます。大推薦盤。
デビューアルバム『Wide Open Spaces』(1998年10月発売)、2ndアルバム『Fly』(1999年9月発売)と、前2作がどちらもグラミー賞最優秀カントリーアルバム賞に輝いている女性3人組、ディクシー・チックスはいつも元気ハツラツです。
Disc1は「Taking The Long Way」「Home」、Disc2は「Fly」「Wide Open Spaces」からの曲で構成されています。どれもアルバム収録曲なので、アルバムを全部持っているなら別にいいかな〜という内容です。
彼女達の音楽をあまり詳しく知らない方には、この2枚でDixie Chicksの音楽的な幅の広さ、カントリーを基盤としながら独自の世界を作り出す事に成功した、実力と功績についてよく解ると思います。 なぜなら、ヒット曲、シングルカットされた曲に限らず、彼女達のレベルの高さがよく表現されている選曲となっているからです。"Top of the world", "Lubbock or leave it", "Let him fly"あたりの世界観は本当に実力の高さを見せつけてくれる作品です。
ちなみにブックレットにはDixie Chicksについての解説というか、これまでの歩みを書いた文章と、新旧混ざった何点かの写真が掲載されています。(写真を見ているとナタリーがいかにキレイになったかよく分かります)日本版には各曲の解説と、ブックレットの翻訳もあります。早く活動再開して欲しくなります...
レコードの時代には、聴く(すり減るから)のとコレクションと、同じものを二枚買うマニアはよくいましたが、私も二百枚ほどレコードは持ってますが、一度も二枚は買ったことがありませんでした。 ところがもう一枚買っちゃいました!! DIXIE CHICKSを毎日のように観て聴いて(CDのHOMEも持ってます)、Top of the World(CD)で彼女達を初めて知り、ブルーグラスというジャンルの楽しい音楽に出会い、Top of the World(DVD)で彼女達を初めて観て、もうウキウキでした。 だから、すぐ EVENING~のDVDも買いました。 このライブはい~い、本当にいい、何回観てもいい、参りました。 音声も5.1chが実に定位も良く録音されていて、真ん中にいると、そこはもうコンサート会場そのもの。 こんな低価格で最高のライブを楽しめるなんて、今の時代はなんと幸せなことでしょう!! みなさんもすばらしい彼女たちの応援のために二枚買ってあげましょう。そして、このDVDがお宝になることは間違いなし。
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