リマスター盤とはありますが曲によっては言うほど音が良くないような・・・。
雨の物語とかは結構ノイズが入ってる気がします。
イルカさんと言うと必ずと言っていいほど「海岸通り」「なごり雪」などの伊勢正三さんの曲が上がるのですが、
それだけじゃないんだって所をこのアルバムで知って欲しいです。
1980年代にもfollow me等スマッシュヒットを重ねた実績もあって、
なんでここまで表に出てこれないのかと悲しくなります。
「たまには思春期〜大人の恋を描いてみようと思った」とイルカさん本人がおっしゃっていた時代の「枯れ葉のシーズン」
ちょっと不慣れであぶなっかしい歌唱(下手ってわけじゃないよ!)で不慣れな恋の気持ちの整理を唄うような曲。
1,2番と3番の唄い方が微妙に変わっている所が聞き所。
雪解けの春の日に舞い上がる気持ちのようなピアノ(ハープシコード?)に載せて薔薇と「ぼく」の関係が色々解釈できる「バラのお嬢さん」
本当の事を言うとここに入ってない曲もものすごくもったいないと言うか、
あれもこれも詰め込みたくなります。そのくらい、もっと多くの人に知って欲しい。
愛の飛行士、うつろなダンスあたりも入れて欲しかったなとか、
あれもこれもと欲が出てしまう、このまま時代に埋もれないようになんとか色んな人に伝えられて欲しいです。
しかしノエルのアニメーション版はいつになったらDVDになるんだろう・・・。
カインド・オブ・ブルー以来のジャズ特集ということで久々に購入しました。コルトレーンの特集号かと思ったら、インパルス・レーベル全体の特集だったんですね。これは素晴らしい! これでもかというくらいに情報が盛り込まれています。
まず、伝説のレコーディングエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーのインタビュー。ヴァン・ゲルダー・スタジオのカラー写真が出ているのですが、綺麗なスタジオに楽器や録音機材が整然と並んでいて、ここで錚々たるプレイヤーが録音に明け暮れていたかと思うと感動です。86歳にして未だ現役のヴァン・ゲルダーも、いかにも職人という感じで渋い!『フォア・フォー・トレーン』のジャケットで、アーチー・シェップとコルトレーンが佇んでいるあの階段も写っている!というか、スタジオの中で撮っていたんだ…知らなかった。面白かったのはヴァン・ゲルダーの「ステレオの音場感で再生する概念がなかった(!)から極端な楽器配置になっている」という発言。悪名高い(?)インパルスのステレオ盤の謎が解き明かされている? RVG刻印の写真がアップで載ってるあたりも、レココレらしいなあ。
藤岡靖洋氏の記事も勉強になりました。公民権運動とコルトレーンの関係について特に考えたことはなかったのですが、激しい人種差別の中での言葉(歌詞)なき主張だったんだと、改めて圧倒されました。ディランやジョーン・バエズのジャケットが載ってるのは「??」という感じでしたが、読んでみて理由が納得できました。
菊地成孔のインタビューも面白かったですね。これを読んで、無性に『アフリカ/ブラス』が聴きたくなりました。色々な部分で本当に凄いアルバムだったんですね。そのセッションをまとめたCDが95年に出ていたことも初耳。
プロデューサーのボブ・シールが「何もしないことが逆に良かった」なんて硬派ジャズ・ファンから揶揄されてたけど、本当に変なオッサンだったってこともよく分かりました(笑)。
アルバム選では、シェップの代表作が『マジック・オブ・ジュジュ』だったりと意表を突かれましたが、インパルスがこんなにまとまって載ってる雑誌は初めて見ました。LPレーベルの変遷のページもレコード屋巡りに役立ちそうです。
作家の山口雅也氏によるソフトロックファン向けのインパルス、湯浅学氏によるサン・ラー等、捨て記事なしの特集で、近年稀に見る力の入れよう。何があったんだ!と思ったら、編集長が替わってたんですね。真っ当なジャズ雑誌が消えてしまった昨今、ジャズの特集もいろいろやってくれないかと期待しています。つうかレココレって元々ジャズ雑誌だったんじゃなかったっけ?
連載では、いつのまにか蒐集奇談が復活していてびっくり。昔とかわらず滅茶苦茶面白かった! SPにはまったく興味ないけど、なぜか語り口に引き込まれるんだよなあ。仕方がない、毎月買うか…。単行本化されるといいんだけど。
個人的には、所謂70年代のフォークの世代ではありません。その時代はまだ生まれていなかった世代ですが、年が経てもこの時代独特の素朴なのだけどせつないメロディーが多い70年代フォークが好きです。 聞くところによると学生運動等が激しかったのも60ー70年代だったと耳にしますし、象徴的な東大紛争の映像が流れるときはやはりガロ「学生街の喫茶店」だったりします。「いちご白書」は多分リリースは70年代末期だと思いますが、その頃は学生運動等の時代は過ぎ去っている時代で世間的には80年代の若者の「無関心無感動」と形容される時代にさしかかる時期だったと思います。 しかし、この曲は学生運動の歌詞や70年代特有の素朴で感傷的なフォークメロディーを聞かせてくれます。そういう意味では「神田川」「学生街」「22才の別れ」等で一時代を築いた70年代フォークの最後を飾る曲だったのかもしれません。 ヒッピーブームの影響なのか長いばさばさ長髪や下駄等も含めて妙に清々しくさせてくれる70年代の香りが好きだったりします。 うちの親父も当時は組合とか組織して会社に徹底抗戦していたとたまに語ります。学校であれ会社であれ個人的なポリシーを持っていない者は「ノンポリ」として厳しい目で見られたとも聞きます。今は逆にそのような人は稀になっている現状を考えると不思議であり熱い時代だったのかな?と推測します。
やっぱり,とみたゆう子の声はイイ。特に,「とどけ・愛」は特別で,1stアルバム「Colours」のジャケットそのまま,あまり垢抜けないけれども,だからこそ二度とできないような素直で美しい歌唱。これをCDで手軽に聴ける以上,絶対的に「買い」と言いたいCDだと思いますね。選曲は納得のいくもので,ファンは十分満足できるはず。なお,「愁雨」はいい曲で,彼女の歌も良いので,ここに収録したことに異議は無いが,この曲は10CCの隠れた名曲であり,作曲者のクレジットは間違っている点を指摘しておきたい。
りりィの「風のいたみ」が聴きたくて聴きたくて・・・20数年待ち続けて、やっとCD化されました。小学生の頃、何度かエアチェックのチャンスがありながらコトゴトク失敗し、それ以来聴いていなかったので感激です。よくあることですが、SP版で発売されてLPに収録されなかった曲はなかなか復刻されなかったりするんですよね~。TWINBESTにも収録されていなかった時は心底がっかりしたもんでした。同様に「私は泣いています」も未だSP版バージョンでないのが残念です。また、このCDにはフェミニンのCMで使われていた「綺麗になりたい」も収録されていて、曲名も判らなくなっていたのに思いがけず出会えて感激でした。と言うわけで、私的には超お勧めのCDでまさにGOLDEN・BESTです。
|