本書の優れているところは、なんといっても、豊富な演習問題がついていることだろう。これだけで、星五つ分の価値がある。この手の本は、解説一辺倒になりがちだが、ちゃんと読者に問題を解かせる形式にした意義は大きい。地図に興味を持つ人は、ぜひ本書の問題集に挑んでほしい。
本書にも、いろいろケチのつけどころはある。著者はあまりにも2万5千分の1地形図絶賛一辺倒であり、『エアリア』をはじめとする登山地図を軽視しすぎている。GPSについても、過小評価しすぎだろう。地図の読み方・コンパスワークの方法についても、ちょっと杓子定規にすぎるきらいがある。だが、本書に掲載された膨大な演習問題の価値は大きく、減点対象とするにあたらない。なお、本書の欠点をカバーするには、他の参考書も当たるほうがよい。
本書を手にする人は、すでに山歩きの経験があり、登山地図を使っている人がほとんどだろう。本書でしっかり机上訓練したあとは、実際に地図を持って山に繰り出したい。
イヤな臭みが無い。 スーパーで売ってる納豆とは全くの別物。 甘味があって大豆の味がシッカリする。
これはまず何もつけずにそのまま食べて、そのあと醤油を少し垂らして食べるのがいいと思う。 ネギ等の薬味は無い方がいいんじゃないかな。
白いごはんにも合うんだけど、何と言ってもさ
燗したお酒にピッタリ。
この本を読んでしばらく経つので、詳細は覚えていませんが、痛烈に印象に残った大切なことがあります。それは、闘うと覚悟したなら、ひとに頼るだけでなく、自分で全力で自助努力をしないといけないということです。自助努力を懸命にすることで、はじめてひとは動いてくれます。そして、解決の道は開けてきます。そのことを教えてくれた著者に感謝します。私も自分の経験から、この著者のメッセージは正しいと思います。
昭和の大事件をあつかうドキュメントの本を読むと、 「平塚八兵衛」 という刑事の名前が頻繁に出てきます。 興味があって探していましたが、絶版になっていて図書館でもありませんでした。 先日本屋で平積みしているのを見つけて小躍りして購入しました。 「落としの八兵衛」 と書かれているので、人情話みたいな内容か…と思って読み始めたのですが、ちょっと赴きが違いました。 真実に近づくためにどんな作業をして、どんな結果が出てきたか。 それを、 「誰でも納得できるように説明している」 そういう本でした。 この人の頭のいいことには本当に舌を巻きます。 べらんめい口調ですし、上司とやりあった話なんかが挟まれるので、ガラッパチのおじさんの印象ですが、 事件にあたって筋道を浮き上がらせていく様子は 「本物の迫力とはこういうことなんだな」 と、本当に感心させられました。 「『現場百回』というのも、できるだけ多くの疑問を引き出して、ひとつずつそれをつぶす、そういう意味なんだな。」 「疑問があったらとことんやれってことだ。」 という言葉のとおり、 事件の現場や、目撃者、身内、遺留品などに、 とことん調査をしていく様子が語られていて興味深いものとなっています。 平塚八兵衛刑事の理知的な捜査方法や、一つ一つの行動の合理的で緻密な様子が語られています。 吉典ちゃん事件の犯人が盗んだと証言した「シミモチ」は存在しなかったこと。 帝銀事件で使われた名刺の出所をあたり128枚行方を捜して東北から北海道をまわり回収したこと。 下山事件での目撃者の証言の数々 が親しみやすい語り口で説明されていて、迫力があります。 とくに、興味深かったのが三億円事件でした。 遺留品のトランジスタメガホンの塗装をはがし、しみじみながめていたらマウスの部分から新聞紙のうっすらとしたあとをみつけた。 文字の配列からサンケイ新聞の43年12月6日朝刊婦人欄「食品情報」婦人欄ということを割り出した。 紙質から大王紙をつかっていることをつきとめ、そこから輪転機をたどって、配達地域を限定した。 という場面など、地道ですが迫力がある捜査の様子がたくさん語られていてどの件もとても興味深いです。 それぞれに現場の状態の図や、脅迫状、新聞掲載の写真などが載っています。 期待していた以上にとても面白い本でした。 再出版に感謝します。
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