美声の女性ボーカル。
荘厳でシンフォニックなバックに悲哀系のメロディ、それに意外と疾走感のあるGothRockというかGothMetalというか…です。
誤解を恐れずに書くと、『ルカ・トゥリッリがプロデュースしたエヴァネッセンス』といった雰囲気ですね。
私は減量のため夜中に自転車で走るのですが、このアルバムを聞きながらだとテンション上がって漕ぎまくり。「もっと走らないと地球が滅んでしまう!」みたいな悲壮感と疾走感につられます(笑)。おかげでかなり痩せました。
シンフォニック系のゴスが好きな人だけでなく、ダイエットを考えている方にもオススメです(?)。
ヒーリング…という言葉はあまり好きではないですが、あの素晴らしい声はそちらの要素もあるかと思います。
…難点を言えば、「同じような曲が多い」って事ですね。
せっかく素晴らしいボーカルなのだから、もっと曲のヴァリエーションが欲しかったです。
ささやくような歌とか、悲哀系のアカペラなんかがあってもいいと思うし、そういう事ができる声だと思います。(この人、普通に「アヴェ・マリア」などを歌ってもかなりイケルのでは…と)
今後の展開に期待!
オランダを代表するシンフォニックメタルバンドWithin Temptationの2003年発表2枚目のアルバム。
本作は、前作でみられた男性デスボイスを一掃し、暖かみのあるエンジェリックな女性voのみで歌っている。シンフォニックな演出からくる壮大さ、エピック世界観が融合。メタル…ということになっているけど、メタルらしいのはギターの音圧くらいで普通に聞けてしまう。
このバンドはゴシックメタル、ゴシックメタル言われるゴシック要素は薄く、特に本作は結構ケルティック/フォーキーで寧ろ癒し要素が強い。 次作の3rdでも、彼らならではの癒し要素を継承しつつも、より神秘的でゴシック/シンフォニックサウンドを展開する。
4thではアメリカ市場を意識したラウドな音作りにシフトした。彼らの生み出す音楽は、音楽性云々以前にクオリティも一定水準まで高く保たれているので、安心して聴けるのが彼らの魅力。2nd〜4thででれか一つ選べと言われたら本当に難しい。しかし敢えて選ぶならこれ。
これを聴かずしてフィメールボーカルのゴシック/シンフォニックメタルを語ることなかれ。
オランダのゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションのDVD2枚組。 1枚目は、2ndアルバム「MOTHER EARTH」ツアーのライブ映像とビデオクリップが3本。 やはり素晴らしいのはVoシャロン嬢の歌唱で、1stの頃はそれほどとは思わなかったのだが、 ここにきて彼女の歌の表現力は聴くものを惹きつけずにおけぬほど高まっている。 アルバム「MOTHER EARTH」」は1stにあったデス声を排除しそれが大成功したわけだが、 このライブ演奏を見て、このバンドとシャロン嬢の成長を改めて強く感じることができる。 見ていて思わず涙腺がうるむほど、情感の込められたその歌唱にゴシックメタルの未来を見る。 やはりこのジャンルで重要なのは肝心の女性Vo。その歌唱の説得力なのだ。 1st「ENTER」からのデス声入りナンバーもアルバムよりもずっと格好良い。 もちろん他のメンバーの演奏のまとまりも見事で、女性声を生かすアレンジの素晴らしさが再認識できる。 2枚目はメンバーのインタビューや地元でのテレビ番組出演の映像(ICE QUEENのアコースティックverが素敵) 各地を回るライブツアーでのバックステージ映像、合唱隊を加えたライブ映像等々、見どころたっぷりの内容。
シンプルな歌詞、大味なアレンジ、ゴージャスなサウンド、元気いっぱいに歌うシャロン。
1stからアルバム毎に進化を遂げてきたバンドが4年の歳月を空けて発表しただけに、それなりの変化・進化は予測していた。
が、ここまでやってしまうのか? が第一印象。
よくできたアルバム、ではある。
この方向への変化は、このバンドの才能からすれば難しいことではない。
決断は難しかったとしても。
「オランダの至宝」の座を降り、世界の耳目を集めることを目指した(と思ってしまう)この作品から、エンジェルボイスはもはや聞こえない。
この1枚だけの「企画盤」と思いたい。
とにかくライブ、演奏を見たい!という人には良い。 屋外ライブで、最初は昼間に始まり次第に夕闇、夜へと時間が進んでいく。ライブ会場の近くに停泊している豪華客船が美しい。 ただしMCは極めて少なく、長いトークは無い(実際無かったのか、カットしているのか?)。 ドラムの演奏が結構きちんと映っている。一方で、ブラックシンフォニーのような、会場の豪華さはそれほどなく、ダンサーの登場も無い。
同梱されているミュージッククリップは結構面白い。やっぱ欧州のイメージなのかな、などと思える。
買って良かったDVDだと思います。ただ「映像なんだから映像の強烈な驚きが欲しい!」という人には微妙かな?
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