なんといっても、いちばん怖いのは最後の1本、フェリーニの『悪魔の首飾り』です。 とにかく怖い!なんでもないシーンでも舐めるようなカメラワークが怖い!サイケな色彩が怖い!登場人物たちの顔や動きが怖い!ニーノ・ロータの音楽が怖い!ローマの町並みが怖い! 夜、部屋を暗くして見てて深く後悔しました。 しかし、この濃~い短編でもフェリーニの夢の美学が妖しく美しく充満していて、ただの怪談物語以上の満足感があります。 なんでもこの作品、監督が大病して死にかけた後の復帰後第一作目だったとか...納得です。 フェリーニは向こう側でなにか見てきちゃったんでしょうか?
エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した、怪奇映画の名作である。
傑作なのは三作目「悪魔の首飾り」(Tobby Dammit)です。アルコールに溺れ、白いボールを持った少女の姿をした悪魔に付きまとわれ、次第に正気を失っていく様子は昨今のホラーなんかより数百倍見ごたえがあります。
TVの授賞式を抜け出し、フェラーリで夜の街を疾走する姿は誰でも憧れるシーンです。
しかし、いつの間にか、その世界から出られなくなります。極端に人の少ない田舎町には人形が立っていたり、生きた人間は問いかけに返答もせず、自分の世界に入ったままです。
やがて橋の落ちた高速道路に迷い込み、向こう側に現れた少女は怪しく微笑みを浮かべています。
自分の運命を悟ったかのようにダビットは橋の向こう側目がけてクルマで飛び込んで行きます。鈍い音の後、ブランコの揺れるような音がするだけでカメラは止まったままです。
やがてゆっくりと動いていき、橋の向こう側には血の滴るワイヤーがあり、(ここで全ての音が無くなります。)少女の白いボールが跳ね、転がる先にはダビットの首を手にして微笑む少女が映し出されます。
静寂の中、作品は終わりを告げます。
ダビットが死んだ後も少女は存在していましたから、あの少女は実在していたことが最後になって解るのが怖さを増大させています。あの少女はボールの代わりにダビットの首を持ち帰ろうとしていたのかもしれませんね。
配島氏が作曲を手がけた世にも奇妙な物語のサントラです。
有名なガラモンソング、ストーリーテラーはもちろん
昔の週一ドラマ時代に使われていた楽曲が収録されています。
神秘的、感動的な印象の楽曲もありますが
その中でも僕は奇妙な笑い声が入ったテーマ“ゲームソフト”が一番好きですね。
1曲、1曲のクオリティは高く他の番組でBGMとしても使用されています。
ごく最近ではTBSの『飛び出せ!科学くん』で“ゲームソフト”が流れていました。
少し前にも“猿の手様1”がトリビアの種の雑種犬シリーズで使われていました。
独特な楽曲が多いので他の番組で流れたらすぐに気づくと思います。
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