SHシリーズはこれが初めてだったのですが、当時これほど衝撃的なゲームは初めてでしたよ。
真っ暗な建物の中
そこの何かがいるとラジオのノイズが知らせる。
近づくとさらにノイズが強まり
その何かが奥でうごめくのが見える。
これ以上近づくと何がいるのか
何をされるのか、何を見るのか。
初めてのプレイの方はそれなりの度胸が無い限り
コントローラーの操作をためらうでしょう。
たとえゲームだと分かっていても
自分に痛みが来るわけではないと知っていても
画面の中の主人公に自分を重ねてしまうのです。
アクション、謎解き、ストーリー、遊園地のキャラクターウサギのロビー君
どれもこの生理的恐怖によって、タダモノではなくなります。
ゲームを終えて
ホッとしてみてください。
圧倒的な情報収集と情熱に基づいて、淡々と語られた一冊。
純粋に一冊のノンフィクションBookとして見て、とてもクウォリティーが高く、優れた本だと思います。
カート・コバーンというとても稀有な人間に、チャールズ・R・クロスというこれまた稀有でとても優れた作家が交わって出来た、奇跡的な感じすらする一冊。
個人的にはこの本があって初めて、コバーン作品が本当に完成したんじゃないかと思えるくらいに強い本です。
この本を読んだ後で初めてNirvanaの音楽に耳を傾けてみる、という入り口も全然アリなんじゃないでしょうか?
香水に関する情報もさることながら エッセイ的にも楽しめますし 香水の奥の深さ、文化などを知ることができ この本によってさらに香水に興味が出てきました。
大げさかもしれませんが、香水を選ぶ、つけることは 心の余裕だったり、日々の生活の豊かさにも繋がっているのかもと そんな風にさえ思いました。 香水を愛されている著者さんの気持ちが良く伝わってくる 素敵な本だと思います。
ただのホラーゲームとあなどるなかれ!
これはバイオハザードなどのホラーアクションとは、全くの別物です。
サイレントヒルが他のゲームと違う点・・・それは「精神的な恐怖」にあります。
日常的な風景のはずなのに、なにか薄暗く、当たり前のように怪物が歩き回っている・・・。
怪物たちは、まるで人間の醜い感情をを背負い、体現して存在するかのようです。
しかも場合によってはその怪物を倒さなくてはならない・・・
そんな重たい戦いに「死」を意識してしまいます。
さらに、場所が悪夢の侵食した「裏世界」になると、
周りの風景は血にも膿にも似つかない色で覆われる。
これらが、言葉に出来ない罪悪感と不安を与えることは間違いないでしょう。
プレイヤーに対する精神的ダメージがすごいです(ゴクリ
そして、ストーリーが進むにつれ、そんなに酷い世界がなぜ「存在」するのか
・・・ということも明らかになってきます。
「傷つけられ続けた人間の、息の詰まる感情」・・・といいますか、
人間の恐怖心の根底をみたという感じです。
ここまで重っくるしい事を書きましたが、
それを一気にすっ飛ばして笑わせてくれるクリア後のおまけ要素が
自分的には最高のご褒美でした(笑
ある調香師の生い立ちから殺人者にいたる人生の軌跡。幼い頃は白痴だと思われていた主人公が物を認識するのに匂いで判別し、匂いによる世界を構築していく。究極の香水を突き詰めていって、美しい処女の人体から立ち上る匂いに至り、殺人を犯すまでになっていく。このように特異な世界を作り出し、最後まで飽きさせない作者の筆力に圧倒される。香りに敏感な方、価値観が変わります。一読をお勧め。
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