画質はホワイトバランスが素晴らしく、色合いがとても素敵です。解像感も充分。
クレーンや移動車を使っただけのことはあり、JR東海のCMを彷彿とさせるアングルの良さ
その場に行ったような雰囲気を感じさせてくれます。
仏像等は照明についてもかなり気をつかっていることがわかります。
内容もそれぞれの季節ごとに名所がじっくり紹介されており、落ち着いて楽しむことができます。
ナレーションは落ち着いていて作品にとてもあっていたけれども
せっかくのBDなのでナレーションそのもののオフモードがあると良かったかもしれません。
封入されている寺社旅歩きマップも大まかな場所の参考になります。
京都の風景、寺社、とてもキレイに映っていて音楽もすごく気持ちよくて DVDを流してるだけで落ち着けます。 ナレーションもON、OFFを選べるしエンドレスもできるので 夜、寝るときに流しながら寝るときもあります。 ただ、映像がキレイなので大きいテレビだったら、もっと楽しめたかなって思います。
清水寺の1200年の歴史のうち、戦火や失火で10回以上焼け、また廃仏毀釈で荒れてしまったりした苦難が描かれています。中盤では収蔵品や展示物について解説があります。 「俗説清水の七不思議」では笑えました。もし清水寺に行かれる予定があるのなら、この第12章と次の「清水寺堂塔の今」を読んでから行くと、見過ごしてまいがちな面白い発見があることは請け合いです。 ただ写真や図版が少ないため、ちょっと物足りない感じがしますが、清水寺門前会のホームページ(http://www.monzenkai.com/)ではカラーで紹介されていて、それを見ながら読み進めると良いでしょう。
安易なまちおこし目的、表面的な観光客目当てなどの世界遺産”狂想曲”に警鐘を鳴らす本。
世界遺産とは決して地域や文化財のブランド化の手段ではないことがよくわかる。
また、世界遺産制度自体のあやふやさもよくわかる。このような制度を地域や文化財のブランドとして良いのだろうか。
そのほかにも、国内の世界遺産候補に公募をかけながら、件数の多さに収拾をつけられない文化庁の問題や、推薦書原案作成の報酬として世界遺産のコンサルタントなるものに多額の税金が投じられている問題、
世界遺産に翻弄される地方自治体の問題など、いろいろ知っておくべき視点を提供してくれる。
世界遺産を推進する政治・行政の立場の人間はもちろん、納税者や世界遺産について無条件に良いイメージを持っている一般人も読むべき一冊。
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