主に、マティアとマナガの穏やかな生活シーンを描いた短編集です。特に『インスペクター・ブラック』に登場した精霊ニウレキナさんの後日譚を知り、ほのぼのとした気持ちになりました。
サイボーグとして生まれ変わった丈は持ち前の格闘センスでゾーンとの戦いへとまきこまれていく。
熱いです。かっこいいです。
順次登場する3人のヒロインたちも、それぞれ魅力的だし、アクションシーンもハラハラします。
前半は1人の少女を保護することやペルセルテがフォロンに猛アタックする話のようで、
後半は物語が急加速して、徐々にクチバ・カオルやエンプティ・セットについて明らかになる感じです。
何より重要なのは、神曲をテーマとしたこの話で、初めて『ダンテ』について触れられます。
物語も終盤にさしかかり、次々と新しいことが分かっていく、重要な一冊だと思います。
「STREGA!」以来数年ぶりの米村孝一郎の新作
原作モノなので世界観はポリフォニカのものだし
画風もすこし変化しているが
流れる雲のようなスピード感ある筆致は健在
現在2巻まで刊行されているが
続きが楽しみである
2010年5月25日
作者の大迫純一氏が病気のため逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
シリーズすべてを通して読むと、この巻では
とても感動できます。
一区切り付く巻です。
ぜひシリーズ全部を読んでみてください。
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