最終回-5
![]() SONGS I |
まず、前置きしておくと私は中村雅俊がヒットを連発していた70年代末期ー80年代初期の世代では無い。そういう訳でおそらく私の感じ方は多分他の人とは違うのかもしれない。聞いて特に思う事が、根拠の無い望郷感、ノスタルジーを激しく感じる事だ。まだ考える事さえ定まっていてない時期だったにも関わらず、この時代の中村雅俊の曲を聴くと、幼児時代に過ごした町並み風景が蘇ってくるのだ。根拠は何も無いところがまた不思議だ。 リアルタイムのファンからすれば間違った考えなのかもしれないが、中村雅俊といえば長髪、下駄、ジーパンというイメージがやたら強い。既に時は70年代末期だったとは言え、70年代哀愁フォーク路線を見事に体現していた。 関連キーワード:稲垣潤一 佐藤隆 堀内孝雄(アダルト哀愁シンガー) 渡辺徹(俳優シンガー)、 小椋圭 桑田圭祐(作曲) |
![]() 青春ドラマシリーズ・ソングブック 俺たちの旅 |
1995年、「青春とはなんだ」から「飛び出せ!青春」「おこれ!男だ」までの楽曲を集めた『これが青春だ』(再発を…!)と同時に発売された、相当に画期的なコンピレーション。もちろん放映当時は、こんな風に各社の音源が1枚のアルバムに集まるなんてことは、とても考えられませんでした。
このシリーズのどの時期・作品が好きかで、このCDの聴き方もまた違ってくるのでしょう。 オレは「総理」も見てましたが、やっぱりここで思い入れがあるのは、主に前半の作品群でしょうか。 本当は、たとえば「俺たちの旅」にしても、挿入された歌はもっとあったので、構成面であとひとふんばりして欲しかったところですが。 「盆帰り」、「あゝ青春」、オメダの「生きる」のB面曲……、それからこれは「朝」の方ですが、意外に美声でビックリな(失礼!)森川正太だけでなく、秋野太作も「ふるさとへお帰り」という挿入歌シングルを出していたので(※のちにCD化)、こちらもフォローできていれば「俺旅」メインキャスト4人の歌声がすべて聴けたはずで、ちょっと残念。 それでもこのシリーズのファンだったら、かなりにんまりできる1枚であることに、変わりはないですね。 「青春の坂道」も、こういった中で聴くとまた、新たな感動を覚えます。 |
![]() 「ゆうひが丘の総理大臣」ミュージック・ファイル |
ミュージシャンのクレジットがなくて残念ですが、短い劇伴の中で、皆さん、きっちり職人的な演奏をされてて感心しました。 最近では、連続テレビ小説「さくら」の音楽も担当されいる小六禮次郎さんの書くメロディーは、つい、自分がドラマの主人公になってしまったような気分にさせてくれるほど、切なくて、できれば、最新の録音で同じ曲を聴いてみたい。 |
![]() 俺たちの旅 Vol.1 [Blu-ray] |
当時は中学2年で毎週楽しみに見ていた頃が懐かしいです。何とかする会社で
奮闘している彼らが中学生の自分にとっては憧れでもあり、お手本でした。働くようになって現実を目の当たりにして厳しさを経験しましたが未だにドラマの中での彼らの志への憧れに変わりはありません。 |
![]() 俺たちの旅 Vol.3 [Blu-ray] |
日テレのあの時代の名作ドラマが今回 Blu-ray化して発売されます。第一巻には9話収録。BDの大容量を利用しての旧作テレビドラマのソフト化が大々的に始まったようです。うれしいですね。
私は中学の時再放送で見たクチなのですが、俺たちの旅は奔放に生きるカースケ、気弱だけど優しいオメダ、ダメなんだけどなぜか良くもてるグズ六さんの3人を中心に彼らを取り巻く人々と彼らと出会う様々な人たちとの出会いと交流、楽しいことや苦い経験を描いた青春ドラマです。 10年ごとに制作された続編も今回最終巻には収録されるそうです。カースケと洋子の恋愛は「十年目の再会」の時、描かれた物語で胸が痛くなりました。小椋佳さんの「少しは私に愛をください」が挿入歌で流れ 「やさしくしないでよ、私にやさしくしないでよ!」と砂浜で逃げ出す洋子。彼女にはカースケたちと歩んだ青春の日が懐かしく、そして切ないのでした。青春の日をともに歩んだからこそカースケに飛び込めなかった自分。振り返る青春の日は、人生のすべてではなく彼らにとっても今も続く人生の旅なのです。 「年をとる度に寂しさは増していく。されど心は俺たちの旅」 ずいぶんあの日から遠くへ来てしまいましたが、こうして再びソフト化されることで一つの時代の雰囲気が 甦るような気がします。1巻ずつゆっくり購入していこうと思っています。 |
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