物件の見所はドコだ?!‐桜新町編‐
対訳 サザエさん〈1〉【講談社英語文庫】 |
60年前の作品ですが、いま読んでも笑えます。誰も傷つけない笑いに心が癒されます。
最初は独身だったサザエさんに、いつの間にか子ども(タラちゃん)ができていたり、マスオさんはタラちゃんの後に登場だったり、物語の成り立ちがわかり、興味深いです。 吹き出しは英語ですが、コマの外に日本語が書かれているので確認しやすく、対比することで自然とよく出る単語、熟語を覚えていきました。「配給」や「そそっかしい」といった、マニアックな言葉が本当によく出てきます。ジャンケンなど「英語ではそう表現するのか!」といった驚きが随所にありますよ。 いままでも、児童文学を読んで、英文に慣れようとしては口語表現に挫折していたんですが、サザエさんはマンガなので絵からも内容を推測できるし、単語や熟語の注釈がページ下にあるので、調べる手間が省けて良かったです。 |
サザエさん (1) |
昭和21年4月から昭和22年2月に新聞に掲載されていたもの、サザエさんは独身でイカコさんという親友がいて、生まれは地方で東京育ちでないこともわかる。この漫画はその時折の時事を大いに反映しているから昭和の生活史を知る資料にもなる。引揚げ、食料配給、闇市、買出し、男女同権、メチール(メタノールのこと、密造酒の原料だが、飲むと眼をやられるので目散る=メチルと呼ばれた)、今では死語となった言葉の集積である。
向田邦子の文章で、サザエサンの漫画で、昭和を垣間見る事ができる。 歴史は繰り返される。昨今の暗いご時世、こんな時代にこそ明るく生き抜く知恵がここでみつけられるのではないか?全45巻、続けて読んでいきたいものである。 |
いじわるばあさん (1) |
これは大人のギャグマンガ。
全編が黒い笑いに満ちている。 ひたすら周囲にいじわるを振り撒くばあさんの話で、 その行動には何の理由もない。 ただただ、人を困らせるのが好きなだけでやっている。 口が悪いし手癖も悪い、痛快無比のばあさんである。 それでも、たまに見せる人間らしい一面を見ると、やっぱり憎めないんだなぁ。 サザエさんとは全くベクトルの異なる、長谷川町子の世界がここにある。 |
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