「非現実的」なストーリーとキャラばかりの他のギャルゲームに対して、このシリーズはひたすらプレイヤーとの距離感を縮めようとしている。
赤や黄色や緑や青といった髪の色の女の子は全く登場しないことにそれが顕著。ほぼ全員が黒髪です。 奇妙・キテレツな言動のキャラは存在せず、あくまでも現実にいるかのような「等身大の女の子」を意識した作りになっている。面倒な主人公のパラメーター上げも皆無だ。 展開もシリーズを通しての「売り」である下校時の会話システムを重視。 「非日常的なイベント」だけが彼女との距離を縮めるものではなく、本当に重要なのは「日常の何気ないような会話」にこそあるのだという真実。
今回でキャラデザインを一新したのが英断。システム的な問題なのか「ここ2作品」は攻略できる女の子の人数が少ない点が今後の課題か。期限が無いので気楽にプレイ出来る反面、第1作にあったような緊張感も無いのだがそこは一長一短か。
恋愛シュミレーション系は多々あれど、残ったのは結局のところ「ときメモ」と「トゥルーラブ」だけだろう。ただ「ときメモ」が陽の当たる位置付けに対し、「トゥルー」は日陰の印象で随分と損をしていると思う。「ときメモ」が3作目で失敗したので、一気に逆転するチャンスだ。そろそろ新作の発表が欲しい。
ギャルゲーのスタンダードの一つ、トゥルーラブストーリーの初作品のボーカルアルバムです。 ヒロインの桂木綾音をはじめ、作中から5人のキャラのBGM+イメージソング、そしてゲームのテーマ曲となってます。 1曲目から切なくさせてくれます。あと、13曲目は仲間由紀恵が歌う「伝説の」曲ですよ!
7月末に発売された同名タイトルの攻略本です。 普通はこういった恋愛系の攻略本というと大判サイズとか多いので、 こんなに小さいとは思っていませんでした。 おかげで探すのに苦労しました(笑) 内容はキャラ一人一人の攻略フローチャートや原画の紹介、 開発者インタビューなどいろいろありましたが、 個人としてはキャラのビジュアルのサイズの大きさを、 もうちょっと大きくしてほしかったです。 でも、それを補うだけの価値は十分にあると思います。 発売も早かったですし。
TLSシリーズ1作目。 転校までの1ヶ月間、校内で会ったり、一緒に下校したりしながら女の子と仲良くなっていく事を目指します。
その後のギャルゲーは誰が遊んでも同じ展開にしかならないノベルゲーが大勢を占めていくのですが、本作はれっきとしたゲームであり、 また長期間プレイやパラメータ上げ等に忙殺される同種のゲームとは真逆のデザインとなっています。 ゲーム期間は転校までの1ヶ月間のみ(プレイ時間にして2〜3時間程度)。 また攻略の前提条件が極端に少なく、最初に自己申告、固定型のパラメータを入力しますが、これはゲームの展開には若干の変化を与えるものの、 女の子と仲良くなるという最終目標自体には影響を及ぼしません。理想を入れるも、自己投影させるも自由。 エンディングを迎えるための必須イベントというものもほとんど存在せず、大半がただ仲良くなる、これだけでOK。
プレイの大半は日に3回のどこに立ち寄るかという選択なのですが、これがガイドサインも何も存在しないので、 何をしたらいいのかわからない一方、何をしろと強制される事もなく、全てプレイヤー次第。 (説明書やゲーム内のプロフィールで基本情報を押さえておけば、誰と会うにはどこに行けばいいかというおおまかな当たりは十分つけられます) また女の子と一緒に下校できると突入するシリーズの売り、下校会話も、始めのうちは盛り上げる事もままならずくやしい思いをすることも少なくないのですが、 出会いを重ねて仲良くなってくると、あとはプレイヤーの少しの努力だけで最後まで続ける事が出来るようになる絶妙なバランスです。 この1と続編の2はゲーム進度の指標としても下校会話が活きてくるのが、非常に粋な試みと言えます。
初めのうちは誰とも会えなかったりで寂しかった学校生活も次第に華やかになり、お目当ての女の子とも仲良く帰れるようになり… しかしそうなった矢先に訪れる絶対の終わり、転校。 1は舞台設定とゲームデザインが非常に上手くハマっていて、見事です。 一方、先述の通りゲームの進め方は強制されるものがほとんどないので、最初のうちは最終週でどうにかデートに誘えるギリギリのスケジュールで終えるのが大半でしょうが、 慣れてくると序盤のうちからデート三昧という軟派(?)プレイも可能だったりして、遊び方にも意外と幅があります。 プレイ時間も短く適度で、また最初に選択する季節ごとに装いが変わる(攻略対象は1プレイにつき固定キャラ5名+季節限定キャラ1名の計6人)ので気分転換もしやすく、 気がつくともう1周、またもう1周とついつい進めてしまう、妙な中毒性も持っています。
女の子との会話、イベントは非常にシンプルで、数も大量にあるというわけではなく、少々寂しく見えるかもしれません。 しかしキャラ立てに最低限の量は用意されていますし、何よりプレイヤーからのキャラクタに対する思い入れは仲良くなっていく過程で十分喚起されるので、 そこまで問題にはならないかなとは思います。 個人的には1のムードであまり長い会話劇を展開されても興ざめかなと(容量等の制約が主な理由でしょうけど)。
この後もシリーズは2、3、Sと続いていき、直系の続編が途絶えた今でも別の形でその遺伝子を残しているTLSですが、 作品ごとにアプローチの仕方が変わっていっているため、この1が持つ独特の雰囲気を体験できるのは1だけと言えます。 女の子のキャラクタを押し出す事に関しては後継作に軍配が上がるであろう事は確かですが、それでもこの1の魅力が褪せるものではありません。 シンプルだからこそ味わえるものが、このゲームには確かにあります。
初めてこの作品に触れる方は、おそらくそんな認識で視聴するのではなかろうか。 大まかな構成やプレイヤーの腕前からも、先の番組を意識しているのは確かだ。 しかし大きく異なるのは、プレイヤーのトークスキルである。
あちらは流石お笑い芸人、ボヤキ一つでもクスリとさせてくれるようなものがあるが、こちらは声優さんである。そんなに面白い発言がポンポン出るはずもなく、過度な期待は禁物である。 視聴者を楽しませようとする姿勢は伝わってくるものの、全体的にテンポが悪く、バラエティ目線で観てしまうとかなりの肩透かしをくう事になる。 勝手が違うからかお二人ともやや緊張気味で、ラジオで見せる活き活きとした感じは薄れているように感じた。
さらにツイてないことに(?)今回攻略するゲームが恋愛ゲームで、かつストーリー的にも平凡なものとなっているので、 声優に興味がない方にとっては、女性二人が漫然とゲームをしているだけの退屈な番組に成り下がってしまう。
故に本作品は、好きな声優がゲームを通して恋愛観を(ついでに英語力の無さを)曝け出し、キャッキャウフフしている様を楽しむのが正解だと言えよう。
私自身はお二人のファンでかつ番組を未視聴であったため、収録内容の三時間というボリュームはお得感があったが、本放送を既にご覧になった方は先述の見方が出来るかどうかで、この三時間の意味合いも変わってくるだろう。 特典映像は自然な二人を見る事が出来て良い。すごくイイ。
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