宗教や性、生命の神秘性といった
笑いの対象としてはタブーのものを
真っ向から取り上げた、挑戦的でかつ刺激的な映画でした。
生きることの意味を探究した
(探究することを茶化した?)哲学的な内容でもありますし、
笑いの対象も子供には適さない内容が多く、
完全に大人向けのコメディだと思います。
なお、
テリーギリアム氏の撮った短編は、
ファンタジーと残酷さの入り交ざったグリム童話的な世界観が
すでに顕在でした。
モンティパイソンの劇場用映画は他にも数本制作されているが、聖杯伝説やらキリスト教やらネタ元が日本人には分かりずらいのが多いなかで、本作は生きる意味をモチーフにしているので、最も一般受けし易い作品・・・・なのかな。 が、テーマが分かり易いというだけで、本当にこれ、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作なのかよと言いたくなるくらい、映像的に過激な作品となっています。SEXネタに内蔵ぶちまけの医者ネタに本作と言えばコレ!ともいうべきゲロ大噴射ネタ・・・。コメディ映画として笑える笑えないという以前に映像のインパクトが凄いのでそれだけでも見ごたえはある。誰にでも勧められる作品では決っしてないが、英国の至宝、モンティパイソンとは何ぞやという問いに明確に応えている作品だと思われるので、モンティ映画どれか一本となれば間違いなく本作だ!
人生とは何か?この永遠の命題に正面から挑んだ問題作・・・ と思わせて、直球で下品な笑いに満ちた一大娯楽作品。 さながらドリフや赤塚マンガの世界である。 とにかく、不条理で下品なオムニバス。 窓際族の反抗を描いた短編「老人は荒野を目指す」に始まり、精子ミュージカル、 実演性教育、大人対子供の暴力ラグビー、戦場の誕生日パーティー、 ゲロ爆弾(!)、その場臓器移植(!!)などなど 危険なブラックユーモアの連続。 エログロ好きな人には絶対オススメの大怪作。 ただし、話の方向性に相当なバラつきがあり、 殆どの人は、どこかで退屈もしくは不快な思いをすることだろう。 しかしそれが緩急になっていい・・・かも。
英国ナンセンスの至宝、精子ミュージカルの現場が気まずくなかったか心配だ
久しぶりにブラックユーモアてんこ盛りの作品を満喫しました。
日本語タイトルの「狂騒曲」より「The Meaning Of Life(人生の意味)」の方がしっくりくる内容です。
すべて、悲劇的ではなく喜劇的に取り扱っており、あちこちに笑いをちりばめていて、さすがモンティパイソンだなぁと感心。
特に気に入ったのは「出産の奇跡」の子沢山のカトリック系の家族。「晩年」は少し引きましたがあとはOK!エリック・アイドルが女性を演じると、どうしてこんなに楽しく、女性の奥深い感情を表わせられるのか?参ってしまいます。
喜劇に仕立ててはいるけど「人生の意味」を深く考えさせられる作品であります。
ブラックユーモア、イギリスに興味のある方は是非ご覧ください。
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