この短編集では五作品が収録されていますが、どれも素晴らしい出来です。そのうち二作品は連載用として考えていたらしく、結局ボツになったそうですが、続きが読みたくなるようなお話でした。表題にもある「CATCH&THROW」は作者本人も言っているようにとよ田みのる総決算のような作品で、実に心洗われるストーリーでした。よしづきくみち氏とのネーム交換による合作も面白かったです。大満足の短編集でした。ファンの方はもちろん、まだとよ田さんの作品を読んだことがないという方にもオススメの一冊です。
その年に発行になったマンガの中から、アンケートでベスト作品を選んだ一冊。
同様のコンセプトの本は他社からも出ていますが、フリースタイルのものは、
選者が大人で、作品だけでなく、「マンガ出版」という視点からも選ばれていることが特長。
さらに作家インタビュー、選者の座談会とマンガ業界裏話を知ることができ、
さらに選ばれた上位のマンガの第1話(じゃないものもありますが)が掲載されているので、
まさにその年のマンガを知ることができる貴重な一冊といえます。
この号は、いしかわじゅんさんが「のだめカンタービレ」を完結させた二宮知子さんにインタビューしており、
長いこと二宮さんの作品を読んでいた人間にとっては、なかなか興味深いものがありました。
(あらすじ)何者かの祟りによって不運に取り憑かれたタケヲちゃん。上から物が落ちてきたり、ドブに嵌ったり沢山の不運に巻き込まれる人生。恨まれ嫌われ疎まれるのは、タケヲちゃんにとって普通のことでした。書類の行き違いで学校の寮に入れず、代わりに紹介されたのが妖怪屋敷の百鬼荘。そこに住む妖怪たちと関わるうちにタケヲちゃんは徐々に人間らしい感情を取り戻していく…というストーリーです。(感想)不運から身を守るため、ゴーグル・ヘルメット・プロテクター等で完全防御するタケヲちゃん可愛過ぎ(笑)あまり感情を表に出さないタケヲちゃんがたまに見せる嬉しそうな表情にほっこりしました。ヘタレ大家にツンデレ妖怪たちもいい味出してます。とよ田先生はマイペースキャラを描かせたら日本一ですね。期待を裏切らないハートフルなお話でオススメです。
好きな話は、ポートポールの回とパンダ屋の回、叔父さんの話ですかね〜
今回から20人達成の御祝い(?)として、複数人同時にセットが出来る様にアップデートされた腕時計ですが、思わぬ落とし穴が・・・というところから始まります。
も〜〜〜〜ポートポールが、本当に懐かしくて懐かしくて! パンダ屋みたいな駄菓子屋さんもかなり少なくなってきましたが、本当に当時に戻れた気がします。
道明寺さんの宇宙人演説の回が個人的にかなり好きです。
道明寺さんの心境の変化と言いますか、最初の頃はあくまで柏君に対しての中立の立場だったのがやや柏君寄りになっている道明寺さんの変化が嬉しかったですね。ポートポールの時とか。
地球人を馬鹿にする同胞に対して、道明寺さんなりにあくまで冷静に怒りを相手に伝える所とか、最後の「私は柏君が大好きです」っていう台詞がすべてを物語っていて本当に好きなキャラになっています。
というか、今まで出てきたキャラで苦手なキャラとかがいなくてみんな個性的で好きになってしまうんですよね、
4巻目で、主人公の柏君と同じ様に自分も登場キャラのみんなと友達になっている様な気がしてきています。
本当にすばらしい作品です、是非100人集めて下さい。
流石でした。もっと評価されていい作品の1つだと思います。
3巻で、特に見てもらいたい話は、柏君達と同じく再来者で友達100人のあがり直前の井森君の話です。彼の台詞一つ一つと彼の考え方、そして柏君に語る彼の強い気持ちに心打たれます。
「また君と友達になる!」という、柏君の台詞に再び泣いてしまいました。本当に暖かいんですよ。登場人物が。
この作品のキャラクター達は、みんなそれぞれ個性的で尚かつ本当に生きていているんです。
作者さんのコマ絵の使い方の上手さも見逃せないところです! 本当に自信をもっておすすめ出来る作品です!!
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