商品の説明にある通り、「夢幻的なモノクローム映像」で描かれる、ある種の不思議な美しさに満ちた世界。
原作は読んでいないが、一つの映画作品として正しく成立していると思う。
見どころは、やはり、もしかしたら連続殺人鬼かもしれない男にどうしようもなく惹かれてしまう女の子の、
揺れ動く心情と、一種の狂気にも似た激しさ、だろうか。
男は本当に殺人鬼なのか、主人公は、いつ殺されてしまうのか──。
一瞬たりとも気の抜けない緊張感をはらみつつ、静かに淡々と場面が積み重ねられてゆく。
男を演じた浅野忠信もさることながら、主人公を演じた小嶺麗奈が秀逸。
心の空虚さを抱え、それゆえにこそ、あえて冒険的な、破滅的な道へと突き進む若い女車掌を好演している。
浅野忠信も、何を考えているのか分からない男の不気味さを、うまく釀し出している。
静謐な映像美ゆえに、いっそう緊張感が高まる。
映画好きには一見の価値あり。
OP曲、ED曲をはじめ、杉山卓夫、川井憲次のBGM、 なかなかツボをおさえた構成だと思います。 ・・・しかし、なんで「陽だまり」がはいっていないのぉーーー(涙) もったいないなぁ~と思います。 残念。
アナーキーで喧しい初期の石井作品からは想像できないような、
静かで瞑想的な趣すらある終末論的な作品。
西洋的な「ワールドエンド」じゃなくて、和のテイストただよう終末感
(もう完全に適当に言ってしまうが、南方熊楠とかニューエイジ思想のミックス?)が
ふつうの高校生の日常を侵食してくる感じが良かった。
ちょっと橋本治の「暗野」を思いだした。
松尾れい子のニーハイに萌えた。
家族愛がテーマかと思いきや、後ろに見え隠れする本当のテーマ。 シュールな笑いが随所に散りばめられています。 さすがですね。笑いには満足できるのではないでしょうか? しかし竹中さんと天海さんのやりとりは絶品でした。
このCDはサードアルバムだが、ソロ活動を「長期休養」する前の中ではファーストアルバムに次ぐ傑作である。しかも「めぞん一刻」がらみで、コマーシャリズムではこっちの方が上だ。つまり「売れる」要素が大きい上に高い音楽性が同居しているということである。
ちなみにソロ休止中の活動は「BOX」(「V」じゃなくて「B」だよ)、「ピカデリー・サーカス」などでどれも非常に音楽性が高い。
故に、ロット数を消化したら再び廃盤・在庫切れにすることなく、直ちに再プレスすべきである。いや、もっと積極的に、メーカーは、これだけ良質の音楽が日本に存在していることを広く民に知らしめていく義務がある。
ポリドール=ユニバーサルミュージックよ、はやく再プレスしなさい!「世界になんとかのユニバーサルミュージック」って通販番組で自ら連呼してるよね。だったら、高い見識で、高い音楽性のものを広く流通させる努力をせよ!
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