大人びているようで青さの残り香も存分に漂わせる筆致にはとても好感が持てるし、激しさと落ち着きを同居させたアートワークにも共感が持てる。この雑誌の内包する空気感を、以前だったら「衝動」なんて漢字で書いたほうが伝わっただろうけど、今だったら「ノリ」とカタカナで書いたほうがしっくりくるかな。突き動かされてることに間違いはないけど、パンクっていうより完全にヒップホップ。鋲の打たれた革ジャンやボロボロの衣服ではなく、新品のキャップとスニーカー。間口の広さも感覚も、時代の色と空気にドンピシャ! よく出版業界の人は紙媒体の電子化対して「紙として、つまりモノとして残ることの意義や価値」を声高に叫んでいるけど、それをいとも簡単に飄々と体現しちゃったんだもん。しかも完全にアンチテーゼとして。これは計算もあるだろうけどやっぱり感覚なんだと思うな。あくまで「クソ!」って言いながら、姿勢を正して平和を叫ぶ、とても健康的な一品でした。
いやー、正直参った。 ちょっとした衝撃。 久々に芯のある写真集を見た気分。
単なる可愛い系で終わっていない。 さらに突っ込んだ世界が展開されていて、そこに清々しさを感じる。 人間の欲望をオブラートに包むことなく晒け出しちゃった感が気持ちいい。
世に数多(アマタ)ある「カワイイ系」で終わってしまっている一般的な写真集に対して 「で?」と問いかけることのできる稀有な写真集ではないか。
しかも全てセルフプロデュースで しかもAV女優(知らなかった)ときたもんだ。 (逆にだからこういうものが作れたのか。) いや参った。
AV女優だろうとOLさんだろうと
自分で決めた道をしっかりと歩いて行く女性は美しいです。
女優さんの写真も載っていますが、普通の姿がみなさんとても美しい。
プロというのはすごいなあと感じます。
森下さんの文章も好きです。
AV女優さんのネガティブな部分ばかり書いた、某書とは全然違います。
みなさん自分で選んで掴んで自分で歩んでいらっしゃる。
元気をもらえます。
ちなみに私は女ですが、
女性にこそ読んで楽しめる本かと思います。
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