大人も読める吸血鬼シリーズ第9弾。
毎回様々な出来事が起こるなかで、今回もまたストーリーにひきこまれ一気に読み終えました。
今回は「人間と妖精」が主題だったようですが、今までになく痛い場面も多くスーキーに近く死なないだろう(死んでほしくない)と思った登場人物があっけなくいなくなったりと怒涛の展開です。
それにしても、この架空の世界観(登場人物を含め)を作り出し、冊数を重ねても変わらない面白さを保ち続ける作者はすごい。最終的にはどう落ちをつけるのか?(終わって欲しくはないけど)
ベスト版がすぐに手に入ると聞き、購入しました。実際には2~3日かかりましたが、ゲームからアニメまで網羅していて面白かったですね。 ただ、ゲートキーパーズ21の主題歌が入っていないことが残念でした。 21のオリジナルソングはそれでたのしめる内容ですからお勧めです。
サブタイトルに「長編+イラスト集」とあるように、あくまでもメインは漫画部分。 90年に角川から出た『バルコニーに座って』の再録。 なので「戦闘妖精雪風」の設定資料を目当てに買う方にはちょっと拍子抜けな感じがするかも。 とは言え、アニメ版ともまた違う「多田由美の線」を堪能できるのは、 ファンとしては嬉しかったり、コメントの端々からやるせない思いが伝わって来たり。
今回はスーキーを本気で好きになってくれている、
虎に変身するシェイプシフターのクインも出てきたりと、
やっとスーキーも幸せになりそうな気配。
ビルの事は気になりつつも、すっかり過去の人のようになっていましたが
ビルがスーキーを騙していたことが新たに判明し、すっかり傷ついたスーキー。
もちろん今回もエリック達ヴァンパイア、そして魔女、狼人間達など
様々な人たちがスーキーに関わってきます。
スーキーやクインが襲われたり、ヴァンパイアの女王や王が出てきたりと
さらにハラハラ、ドキドキする展開。
エリックの存在は気になりますが、クインと幸せを掴んでほしいし
次の作品が気になります。
ただ、2010年9月から日本でもはじまるドラマ版の「トゥルーブラッド」
このスーキー役の女優さん。ちょっとイメージが....
この作品はBLだとか作者は特に意識してないんじゃないかと思います。BLですけど。でも露骨ではなくてほのぼのしてます。かわいらしい話です。シリーズのラストは現実的でやはり厳しいのですが(そこがそんじょそこらのただのBLと違う所です)、希望も感じさせるラストになってます。お薦めです。
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