ハーモニカの優しくて懐かしい音色.聞いたことの有る曲も多いので,誰でも楽しめる1枚.はっきり言ってお奨めです.
繊細なタッチでアシストする彼(企画製作者のニルス・ラン・ボーギー)のピアノはもちろんのこと、映像の構成、音へのこだわり、なによりも人々への優しい眼差しがいきている。
育ててくれた音楽を、自身で受け止め、次代に受け継ぐという主題が明確に表現されたドキュメンタリー作品。映像表現者としての力も見事なものだ。
三人の大ベテランを囲む人間模様に心うたれる。「人間っていいなあ〜生きてるっていいなあ〜」と実感させられる。この中では最年少だが、すばらしい歌唱力で圧倒するリサ・ニルソン。「失敗したっていいのよ、またやり直せばいいのよ」と語る彼女の言葉も心に残る。
観終わった後、サウンドトラック盤CDに手が伸びる。ライブの臨場感をいかしつつ、細部の音処理が見事で、ここにも企画者のセンスと力量を感じさせる。
ジョーパスとのライブで初めて聴いたジャズハーモニカですが、ハーモニカという楽器をサックスばりに吹きまくるのはすごい。あとでこのハーモニカがクロマチックハーモニカであると知ったので、やってみようかと思ったこともあるが、以外にも楽器が高価(1万円くらい?だったかな?)であるのでやめた覚えがある。フォークソングなんかだとbluesハーモニカを吹きながら弾き語りなんていうのもあるけれど、このDVDは唯一ジャズのハーモニカの演奏のDVDとなるのではないでしょうか?また、共演のピアノ奏者もすばらしいのでピアノの好きな方にもお勧めではないかと思います。全体的には、自分の趣味とほんの少し違うので星4つとしました。
ジャズハーモニカ奏者としてのトゥーツよりも、「ハーモニカ小父さん」の異名に慣れ親しんでいる方には、これはちょうど良い彼の履歴書となり得ることだろう。
彼のメインの活躍の場であるジャズ畑のナンバーから、60年台の音楽界を席巻したボサ・ノヴァ、さらにレコードシーンを一色に塗り替える前のロックを含むポップスの名曲まで、ヴァラエティに富んだ曲目を、彼は実に楽しげに吹きこなしている。ブルージーな曲も彼にかかれば心躍るような気分で聞けるのは、トゥーツが音楽を心底楽しんでいるからだろう。老いてその気概はますます深まっていることが、ハーモニカと言うちっぽけな楽器の、煌くような冴えた演奏から知れる。
これはただのベスト盤であり、ここを入り口としてトゥーツの深遠に浸るもよし、と思えば、もっと聴くべき名盤は山ほどある。だが始まりとしてはこれほど贅沢なアルバムはなかろう。昭和生まれの貴方なら、幼い日より聞きなじんだ名曲に出会えるだろうし、若い皆さんも気張らずに豊かな音色に身をゆだねれば、ひと時オヤジやオフクロの魅入られたメロディ・ラインに共感することが出来るだろう。ジョン・レノンも魅了された彼のハーモニカの魅力は、決して息絶えてはいない。
おっと、彼の本職であるギターや、これも得意とする口笛も堪能できるというオマケつきだ。
とても気に入っています。
音楽そのものに…
そして、配送の状況、早いし、とても丁寧に包装されていました。
|