よくぞ!ここまでのリマスターを(てか、自身で録音を手掛けた盤じゃないすからね(笑)) ご苦労様でした!有り難うとヴァン・ゲルダー翁に感謝を言いたい気持ちです。ジャズの録音を通して、この六十年のアメリカ文化の移り様を克明に記録し続けた翁にはピューリッアー賞でも足りません。このアルバムはそれだけ価値が有るんだね。ペットのルイ・スミスは無名ですが、アルトがキャノンボール・アダレイ! ベースがダグ・ワトキンス(グルーブは鉄板!)、ドラムは職人アート・テイラー、ピアノは贅沢にもデューク・ジョーダンと名盤請負人トミー・フラナガンが三曲づつ弾いてるんで駄作に成る訳がないです! ドラムとペットの掛け合いで始まる一曲目はデューク・ピアソン作 「トリビュート・トゥ・ブラウニー」その意気や良し! テーマをユニゾンでなくスミスの吹くフレーズにカウンターメロディーをキャノンボールが絡めて行くんですが二人とも柔らかい音色で フレーズが歌ってます。ピアノの二人含めてテクニックで売る人いないし(笑)言わば「歌心」のハードバップ・アルバムなんですね。二曲目は長尺のスローブルースやってる(笑)ここは当然キャノンボールの独壇場かと思いきや、この盤の参加者の方々 ブルース得意科目な人ばかり、それがコテコテじゃない。ソウルフルで品が有って堪らないすね。四曲目の「スターダスト」短いんですが良い!こんなに真っ直ぐに丁寧にケレン味無くバラード吹く人あんまり居ない。最後の速いテンポの曲ではワトキンスに乗せられた温厚実直を絵に書いた様なテイラーさんが何と唸って叩いてます(笑)凄い事でしょ。
マイルスがコロンビア移籍時の条件の1つに入れた、ギル・エバンス(p, arr)指揮のオーケストラとのコラボレーション作品で、「ビック・バンド」や「クラッシック」からジャズに入ったリスナーには特にお勧めしたいアルバムです。
「モダン・ジャズ」を聴きなれた耳には最初、違和感があるかもしれませんが、その「良さ」が分かると一生付き合えるという、リスナーの耳とジャズに対する感性度を試される(?)アルバムでもあります。
ちなみに名アレンジャ−・プロデューサーである「クインシー・ジョーンズ」も、このアルバムをフェイバレット・アルバムの一枚にあげているそうです。
今回は「マイルス・デイビス紙ジャケ復刻ベスト30」の一枚として、DSDマスタリング・マスターを使用。銀蒸着CD。その他、原盤ライナーノート訳を所収しています。
エンターテイメントの神様、黒人大衆音楽の先駆者。こういった呼び方は間違っていないでしょう。ジャンピン・ジャイヴのルイ・ジョーダンの日本ベスト盤。解説や歌詞などがしっかりしててお薦め。選曲面では「コレ1枚!」として挙げたいのは米MCA盤のbest ofだが、日本語ブックレットの充実でこちらを選ぶのが正解かも。充実のDecca録音です。覚悟がある方はBear Familyからのボックスに手を出してみましょう!
ロックンロール以前の音楽についての説明には物足りなさを感じましたが、メインがあくまでもロックンロールなら仕方が無いかも。
エルビスやリトルリチャードの凄さは別格にしても、バディ・ホリーのスタイリッシュな感じは今見ても新鮮だし、後世への影響(エルビスコステロとか)もよくわかるね。 ロネッツのキュートさとかニール・セダカの決してハンサムではないけど華やかでとびきりPOPな曲。 当時のブリルビルディング関連のヒットソングたちはもっと見たかったな。 ブルース関連の映像ももっとカッコ良い映像がありそうな気がするんだけどなぁ。
まあ、これをきっかけにもっと見たいと思えば、掘ればいいんだしね。 確かにこういうソフトは後世に残さないとね。 良く纏まってる方だと思いますし、廉価で良いと思います。
波乱万丈、紆余曲折のなかでも前を向き、主体的に考える。今の20代、30代の全員に読んでもらいたい本です。
|