とにかくアリーヤがため息をつくほど美しいです。この作品は彼女のためにあるとしか思えない。他のキャストもストーリー展開も小さくまとまって今ひとつです。 特に、アリーヤがはじめて登場するシーンは息を呑んでしまいます。長い眠りから覚め、初めて見る世界に邪悪な心を弾ませて、獲物を見定めながら歩くシーンは、純粋な虐殺の喜びに心を震わす姿がうかがえ、まさにqueen of the damnedです。 キャスティングにしても、本来氷のように冷たく美しいはずのヴァンパイア一族の中で、有色人種であふれるほどの生命力をもつカラフルな彼女が女王というのも妙な気がします。これが、白色人種であったらこの映画は全く違ったものになっただろうと思います。 小さくまとまって、なんだか良く分からないことで悩んでいる主人公(永遠性というテーマは、彼には荷が重いのでは?)たちの中で、一人ぬきんでてパワフルな存在感をしめすアリーヤは、ある意味で場違いはありますが、それが結果として逆にすべて彼女の引き立て役になってしまった印象を受けました。 綺麗なアリーヤ、かわいいアリーヤ、憂いのある表情と強い意志を秘めた瞳。もっと彼女を見たかった。
「インタビュー ウィズ ヴァンパイア」が大好きで、この映画が作られると聞いたときは嬉しくてたまらなかった。 ただ、レスタトのイメージがトム クルーズで固定されていたので、初めてレスタト役のスチュアート タウンゼントを見たときは 全くイメージと違い、心配になった。 映画を見て、トム クルーズよりもスチュアート演じるレスタトがかなり原作に近くて驚いた。 原作にある美しくてやんちゃなレスタトがよく表されている。 初めてスチュアート タウンゼントが出てくるシーンで「彼は本物のヴァンパイアだ!」と鳥肌が立つほど。 またレスタトの師匠として出演しているヴァンサン ペレーズも演技のひとつひとつに魅入ってしまった。 時代が前作のように中世ではなく、現代であることで、決まった形のヴァンパイアでないのが面白いし、 その中に急に現れた古代の装飾品などを身につけたアリーヤ演じる女王が周りとは比べ物にならないほど美しい。 ヒロインの赤毛の女の子は人間だけれど、とてもいい雰囲気を出していて、レスタトと並んでいても違和感がなかったように思えた。 ただ原作に比べて内容は随分小さくまとめられているし、もう少し説明が欲しいと感じるシーンもあった。 前作はいつも悲しげなルイ(ブラッド ピット)が主役で話もずっと暗かったせいか、この映画ではやけにアクションっぽいシーンが目立つ。 それも魅力のひとつかもしれないが・・。みどころはレスタトのコンサート。 原作の内容がとても重くて濃いので、個人的には原作を読まずに見た方がいいと思う。 DVDはもちろん購入したが、もう一度大きなスクリーンで見たい。 ヴァンパイア好きの私は今までたくさんのヴァンパイアを見てきたが、 この映画のスチュアート タウンゼント演じるレスタトと、ヴァンサン ペレーズ演じるマリウスが最も理想なヴァンパイア像だ。 この映画を見たら、レスタトが本当に実在するのではないかという気持ちになってしまった。
原作のイメージとは、かなり違っていました。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のシリーズから、もうひとつDVDが出ていることを知って買いました。
内容も細いし狭いし、かなり原作と変えてコンパクトにしてある感じ。
レスタト役のスチュアート・タウンゼントは怪しい感じで悪くはないけれど
まだ前作のトム・クルーズの方がイメージ近いですね。
というか、くりーむしちゅーの有田にどうしても見えてしまって…申し訳ないです。
マリウス役のヴァンサン・ペレーズは原作ほどの美しさ、神々しさが見えないし…
後半に集まっている仲間らしき人達は、誰が誰なのかいきなりいるので
さっぱりわからないのも不思議な話になっています。
それでもレスタトの歌うシーン、プロモーションビデオ、音楽はとても良いです。
燃えるヴァンパイアとか、襲ってくる者達、アカーシャの○○などのCGは
ハリー・ポッター並によくできていたので上記2点から星3の評価です。
01年8月に飛行機事故による不慮の死を遂げたディーヴァ、アリーヤの出演作品。配役は前作とはかなり変更になっているものの、単体作品として考えれば結構楽しめる。何よりもアリーヤの妖しいまでの美しさを見ていると、早逝が残念でならない。
今時のハリウッド作品にはめずらしく、本編が2時間を切る作品。 ヴァンパイアがロックと融合して、スターダムにのし上がるという、プロットは奇抜でおもしろい。 監督が、アクション映画にしたかったのか、ミュージッククリップのような作品としたかったのか。 いずれにしても、作品がそちらに傾倒していることは確かで、VSFやワイヤーアクション、豪華な野外ステージでロックコンサートが開かれる。 その分、不死であるゆえの葛藤といったヴァンパイアならではの心の内奥の描写は、希薄である。 原題は「Queen of the Damned」となっているから、ヴァンパイア達の苦悩をもっと描ければ違った趣の作品になっただろう。 アリーヤの妖艶なクイーンぶりはすばらしいが、その顛末が非常に淡白に描かれているので肩すかしをくった感じを受ける。 映像特典が充実しているが、その分本編に力を注いでほしかった。
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