出だしから、かわいそすぎます。
記憶喪失に悩まされつつ、異国の地で新しい生活を目指していた主人公が突然現れた悲劇に巻き込まれてしまいます。
最初から最後まで形を変えて、あまりにもかわいそすぎますね。
混沌からトリガーがかけられ、事件の真相解明と自分探しをはじめることになるのです。
壮絶なアクションとスリルで展開していきますが、絶対的な知的戦闘能力を持つ主人公ですから、何故か安心して楽しめます。
以前にも似たような映画で「ロング・キス・グッドナイト」という超駄作があったので、記憶を失った工作員の話という粗筋を知っただけで映画館に足を運ぶ気はしなかった。しかしこの作品を見ると良く出来てる。話の舞台をヨーロッパにしただけでももう作品の雰囲気が全然違う。それにマット・デーモンというアクションヒーローとは無縁の工作員に見えない設定が返って新鮮だ。格闘シーンではなんか急に細かいカット割りの編集でひょっとしたらスタントマンかな、とも思えるが007やMIシリーズのような派手な秘密兵器もなく己の知力だけで戦うところに好感を持てた。
この映画の監督ダグ・リーマンは08年3月公開の「ジャンパー」に抜擢された。彼も正に「ジャンパー」の一人。
どことなく無機的な雰囲気が漂うサントラ。
静かな音楽ばかりだと思ったら、急にテンポが速くなったり、
主人公のボーンと同じように「静」と「動」のメリハリが効いています。
トラック6と18で聴ける、少しテンポを外したようなメインテーマっぽいやつがかっこいい。
残念なのはMobyのExtream Waysが収録されていないこと。
聞きたい方は、素直にMobyのCDか、次回作「ボーン・スプレマシー」のサントラを買ってください。
「ボーン・スプレマシー」のサントラは、このサントラのテイストを受け継ぎつつ、重厚さを増した良サントラ。
こちらもオススメです。
ジュネオン・ユニバーサルさん、偉い!
新作でBDとDVDをセットにするのには反対意見が多いですが、今作のようにその発売時期からしてDVDソフトを持っているユーザーが多いような作品については、この販売方法は「あり」だと思います。
僕はこのBD&DVDセットを3作品購入し、その代金の穴埋めとして既に持っていた単品DVD3本を中古屋へ売りました。
既にDVDを持っているのにその上単にBDを買うのは財布に非常に厳しく、今回のようにせめていくらかでもお金を取り戻せるようにできるのはありがたいです。
DVDレコーダーがまだ現役で使えるので、「保険」としてDVDが手元に残るのは僕としては安心です。
作品そのものの感想を。
僕は3部作の中でこの作品が一番好きです。
勿論3作目も大好きですが、主人公が追跡する(或いはされる)シーンが異常に長く、緩急の「緩」がほとんどないように感じられたからです。
とはいえ、御贔屓のスコット・グレンや、「ドミノ」のエドガー・ラミレス(儲け役!)が出演しているので大好きな作品には変わりありませんが。
この2作目で特に好きな所は、終盤ジェイソンが「ある人物」に会いに行く所です。(恐らくこれをお読みの方は殆どご覧になっているとは思いますが、念のため詳しくは伏せます)
今までのアクション・ヒーローで、こんな行動をとった主人公がいたでしょうか?
ラストでパメラ・ランディに電話をかけるシーン、そして続けて流れるMobyの「Extreme Ways」、最高です。
続編もの・スパイ映画でここまで凄まじい音楽は後先出るか出ないか…‥。
マットデイモン演じる寡黙なジェイソンボーンという男を音楽で表すとこうなる。作品がスパイ映画の一級品ならば音楽もまさに一級品。格好いいだけでは済まされないのがボーンシリーズ。上っ面では語れない類を見ないサントラと言えるでしょう。 個人的に好きな11曲目は本当に凄い。カーチェイスに使われる曲なのですがテンポが非常に良いのと本編カーチェイス後半のトンネル内での音楽はまさに胸を締め付けられるほど息をのむ。 そして、エンディングに至ってはまさかの前作の使い回し…‥ではなく、素晴らしいの一言。ボーンのテーマ曲としてこれ以上のものはないでしょう。本編最後の続編への期待に引き付けさせといてジェイソンボーンが去ると同時に流れだすこの曲、もう言うことないです。次回作のエンディングにも使用して欲しいですね
ジョン・パウエル氏だからこそ成せたこの作品、この世界観を一層引き立たたせてくれるのはこのサントラ。 ボーンシリーズを好きな方、またはスパイ映画好きな方には是非、お薦め致します。損は絶対にしないはずです。
そして、3作目となる『boune ultimatum』の公式ページを見る限りではまたやってくれそうな勢いですね。予告編に使われる音楽もまた引き付けられます。
気になる方は見てみて。
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