トリュフォーの作品の中でも、 なぜか見逃していた大物の1本、 今回ジャケットのデザインにグッときて、購入しました。
原作ウィリアム・アイリッシュとのコンビとくれば、 「黒衣の花嫁」同様、ぎっしりサスペンスと思いきや、 究極の愛のカタチともいえるストーリー展開は、予想外。 さらに、思わず涙してしまうラストシーンもまた予想外の収穫です。
主演のカトリーヌ・ドヌーブの美貌については、 今さら語るまでもないけれど、ドヌーブにメロメロになる相手役、 ジャン・ポール・ベルモンドが断然いい。
騙され、財産を奪われ、あげくに彼女のために殺人まで犯す。 稀代の悪女とわかって、なお激しく愛する。 理性では、とても理解できない、 こんな愛こそ、男と女のサスペンスなのかもと思わせるところは、 さすがトリュフォー。 久しぶりに「アデルの恋の物語」を、また観たくなってしまった。
観た当時は皆さん同じで、あのラストはかなり衝撃的でしたね。 「自分にとっての幸せが他人にとっても幸せとは限らないし、 他人にとっての幸せは自分にとって幸せとは思えないかもしれない」 ・・・そんな事を考えさせられる映画でした。 自己犠牲って結局は自己満足でしかないのでしょうか? テルマには、もう少し他人を信じて他人に甘えて欲しかった。 初観から何年経っても時々痛む古傷を私の体に残している映画です。
主演のビョークの演技とは思えない演技は凄いです。 この作品を「大嫌い」という人が居るのもわかる凄く癖のある映画ですが、 ミュージカルシーンの「I've seen it all」(チャプター11に含まれてます)の歌とカメラワークと編集は素晴らしいので、 未見の方はこの部分だけでもぜひ観ていただきたいです。 2000年度作品。
■■■Blu-rayソフトについて■■■ 以下は『ダンサー・イン・ザ・ダーク SPECIAL EDITION(2枚組)[DVD]』(2001年発売)と比較した感想です。
この映画のドラマ部分は元々手持ちカメラで撮った昔のドキュメンタリー風なブレた画面でピントも甘く、 尚且つ色調を落とした全体的にザラついた画調なので Blu-rayになったからといって画質が向上したとは一見感じ難いです。 多少ピント感が増して発色が良くなったかな(特にOP映像)というごく僅かな程度です。 解像度が上がった分、画面のザラつきも増して気になります。 DVDにあった画面上の極僅かなゴミ等のチラチラも残ったままなので、HD化に際してあまり手を加えてない印象。
音質(英語音声にて視聴)についてはドラマ部分にはあまり向上感はないですが、 この映画の肝であるミュージカル部分の音質は凄く良くなっています。 全体的にクリアになってヴォーカルとバックトラックの楽器1つ1つの音の分離が良くなっており、 5.1chを効果的に使ったサラウンド感もあり、この映画はミュージカル映画なんだ!と改めて思った程に良い音質です。
DVDでは別ディスクにあった映像特典に関しては劇場予告篇(オリジナル版)のみの収録。 ドキュメンタリーやビョークのインタビュ−、日本版予告篇などは、ことごとく未収録になってしまいました。 あと、ミュージカルシーンだけをまとめた「セルマソングス・アンコール」が無くなってしまったのは非常に残念です。 このソフトにはDVD同様に本編のミュージカルシーンにチャプター設定が無いので、ミュージカルシーンだけ観たい時に非常に不便なんです。 いくら低価格商品とはいえ、この映像特典類のオミットは非常に残念です。 この作品のソフトを持ってない方で映像特典が気にならない方はリーズナブルなので購入してもいいと思いますが、 DVDを既に持ってる方で買い替えを検討している方には、そのメリットはあまり無いような気がします。
■映像 :1080i Hi-Def/16:9 スコープサイズ ■音声 1.英語(5.1ch DTS−HD Master Audio) 2.日本語吹替(2.0ch DTS Digital Suruound) ■字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕
こちらの本。 同じシリーズのバルドーも所持していますが、良い意味で力の抜けた作り(構成)とお求めやすいお値段で手軽に見ることができます。
一応パーフェクトスタイルなるサブタイトルがついてはいますが、そのタイトルははっきり言って販売戦略を兼ねたこじつけのような気がしますが…(これはバルドーについても言えることです)
個人的にはですが、ここの出版のシリーズに私はそのような価値は求めていないため、これについては問題ありません。 彼女達の美しい写真を気軽に楽しめるのが良いのです。 そうゆう意味ではこちらのドヌーヴも大満足な出来でした!! 特にドヌーヴの本は洋書でもなかなかないので、私にとってはかなり高ポイントな本となりました。(日本編集の本なのでレアな写真を期待している方はこちらの購入はいけませんよ、バルドーのレビューでも書きましたが…)
他のレビュアーの方も書かれていましたが、私も是非ソフィアローレンが出ることを期待しているのですが…今の若い子たちではソフィアの認知度は低いだろうからそれは無理かな… その後の新刊も現代セレブたちにシフトしてますからね…
男の子たちの、性的な欲望や妄想を具現化し、メディアによって宣伝、 ブロマイド、レコードなどで利益を上げる、いわゆるアイドル産業 フランスでは、フレンチ・ロリータと言うのですが、そのフレンチ・ロリータの 創始期、歌姫たちに楽曲を提供していた、シンガーソング、ライターの一人である、
フランス・ギャル(夢見るシャンソン人形)(アニーとボンボン) フランソワーズ・アルディ(さよならを教えて) などはゲンズブールの作品なのだ、 それではこのアルバムに話を戻そう!
この作品には歌詞カード&対訳が付いていないのが残念、解説も有るには有りますが ごく簡単な物である、資料性は無いと言って良いだろう、 しかしこの値段で2枚組、しかも代表曲は殆んど収録されている All Time Bestと言う事で、おすすめしたい作品である、
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