この作品ほど素晴らしい作品が他にあるだろうか。 まず、なんと言っても脚本の出来が素晴らしい(脚本はアカデミー賞を受賞している)。運命の歯車が狂ってしまったテルマとルイーズという2人の女性の奮闘が、冒頭からラストシーンまで全く飽きさせることなく続いていく。 自由奔放でリーダー格的性格のルイーズと夫に頭の上がらない保守的なテルマ。この2人が週末だけの小旅行に出ることになる。しかし、途中で思わぬ事件に巻き込まれ、2人の人生の歯車がどんどん狂っていく。 主演は、スーザン・サランドンとジーナ・デイビス。この2人が素晴らしいパフォーマンスを魅せ、超一級の脚本を見事に活かし切っている。受賞こそ逃したものの、2人ともアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。 思わぬ事件に次々と襲われる度に、ぶつかり合い、励まし合い、乗り越えて行く2人。2人の「引っ張る方」と「従う方」という関係がいろんな事件の中で徐々に変化していく様子もうまく描かれている。 あらすじだけを聞くと、暗いイメージを抱きがちであるが、本作は逆に、とても爽快である。賛否両論のある映画史に残るラストシーンをどのように解釈するか。それはあなたが本作をどのように観るか次第。 通常この手のロードムービー、バディムービーは、男二人が主人公であることが多いが、本作は女性が主人公である点でも特殊。しかし、男顔負けのアクションも魅せるし、同時に女性の繊細な一面も垣間見ることが出来、作品に厚みを持たせている。 追記だが、本作にはブラッド・ピットがちらっと出ている。大ブレイクする前のピットが15分ほどの出番の中で、魅力全開。本作への出演で注目されスターダムにのし上がった彼を観ることができるのも本作の楽しみの一つである。
『ハードな《プリティ・リーグ(映画)》とも言えます。』
レビュー・タイトルは、この映画を観た人なら、多分うなずいて いただけると想っています。
(くれぐれも、各国の法律の範囲内にての取り締まり方法には、なるのですが。)
すべての《母性》へ、この映画の『思想』を捧げます。
(m(_._)m)
(This inspired from The Rose by Dear Bette Midler.)
「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督は英国人だが気の弱い人で当時はスランプ。この映画は社会派のサランドンが主導権を持つ女性=フェミニズム映画で「レイプ」を強く告発している。そのメッセージは過激で「レイプ犯はその場で射殺してもかまわない」というもの。まあ気持ちは解るが支持できない。半殺しにして懲役10年位ではだめなのか?駄目らしいな。撮影中には小心者のスコットをサランドン、デイビス(大柄な女性)二人して散々苛めて楽しんだ。スコットはすぐ赤面するらしい。「ディドリー・スコット」とあだ名をつけ顎で使っていたという。ロックのボー・ディドリーから。他にハーベイ・カイテル。マイケル・マドセン(好演)チンピラ役でブラッド・ピットも。ラスト・シーンは泣かせる。ジーナはボストン大学卒のインテリ。足が26センチと私と同じ。なんか豪快な女性。アーチェリーが趣味で怒ると弓で射られるとか。怖い。女性は。私は女性の味方です。念のため。苛めないで。
まず、声の技術が完璧です。歌が好きな人には絶対お勧め!!曲調はクラシックに重みをおいたポップスです。彼女の、歌や人生に対しての真摯な思いが伝わる感動や、声のアートを体感できます。逆に軽めの音楽が好きな人にはあまりお薦めしません。楽器やってたり、音楽に深く関わった経験がある人には興味深い作品に取れることと思いますし、アメリカのポップスやロック、ヒップホップを聞くことに一段落ついてなにか違う音楽を聴きたい、追求したい人には凄く新鮮に感じられると思います!!
数ある論評等の先入観を持たずして 見るとそれなりに楽しめる映画なのだが
解説によると91年度の脚本オスカー受賞!?? (年代間違いじゃ…)
私はもっと古い映画(80年代前半)だと思っていた
何れにせよ 脚本は単純であり オスカーを貰うレベルでは到底無い
また、この監督は好きな方だが この作品は彼の良さが出ていない感も歪めない
ラストも80年代の量産態勢だった作品に有りがちなストレート過ぎる結末で 今見ると時代を感じさせられる
結論 目くじら立てて評価するごときの作品ではけして無いごく普通のロードムービーである
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