熊本弁で都会に出て行った子供に語りかけるように歌われる「帰らんちゃよか」は名曲です。 親心が実に素直に切々と歌われます。 「心配せんでよか。親のためにおまえの行き方かえんでよか。どうせ、俺たちゃ先に逝くとやけん。」 10年ほど親元を離れて好き勝手していた自分は、この曲を聴いてボロボロと涙があふれて止まりませんでした。 島津亜矢さんも歌っていますが、自分はまるで自分の親父に言われてるようなこのばってん荒川さんの歌ってるほうが好きです。
父親が好きで、ばってんさんとは温泉で一緒になったとかで思い出があります。
島津亜矢さんがデビュー17年目にして発表したカバーシングルです♪ しかし単なる大ヒット曲カバーをしているわけではありません!!! 吉幾三さんの「娘に・・・」、ばってん荒川さんの「帰らんちゃよか」とどちらかといえばマイナーながら感動的な曲を亜矢姫がしみじみと歌っています。 亜矢姫の歌唱もいつもより抑えて歌っていてそれがまた良いんです。 「娘に・・・」先に言いましたように吉幾三さんが以前アルバムからシングルカットした曲です。 津軽の香りがする淡々としたメロディーに乗せて亜矢姫(親)の切々とした歌唱が聴き手(子)に話しかけているようで本当に感動します。 藤十郎は2番の♪夢だった二十年 ありがとう我が娘~のフレーズを聴くだけで涙があふれそうになります。 藤十郎は娘ではありませんがいつか一人立ちするときに藤十郎の親もこういう気持ちになるのかなぁと感じてまた泣きそうになってしまいました。 「帰らんちゃよか」最初はカップリング曲扱いでしたがほとんど両A面扱いの歌になってます。 この曲は亜矢姫の故郷の九州弁で子の身を案じている親の気持ちを歌っている歌です。 「帰らんちゃよか」は「帰らなくていい」という意味だそうです。 その人の子供じゃないのに何だか自分の親に言われているような気がして亜矢姫に背中を押されている気持ちになります。 一つの手紙を読み終えた気分になり自分で歌っても感情移入して涙があふれてしまう感動の1曲です。 自分は親じゃありませんがこの歌詞の気持ちがわかる気がします。 亜矢姫はまだ親になっていないのにどうしてこんなに親の心を理解して歌えるんでしょうか??? それは亜矢姫がとっても人思いで優しいからだと思いますね。
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