これはもはや間違いなく最高傑作なのです。
とはいえ、キャラクターと専門用語が増えすぎて、ちょっと「?」っとなることがあります。 私の頭にも限界があります。
そして、光彩やら風やら火に煙など空気の描写が多すぎて、巻き込まれている人の顔の判別がつかず 「これ、今誰が燃えた?」 となるのも、いたしかたないことです。
「早く次のページをめくりたい!」という焦燥感を我慢して読まないといけないので、忍耐が試されます。
たった今最新刊まで読み終わりました。
続きが気になってしょうがないです!
1巻はまだ始まりです。わからない用語等もあるでしょうがこの漫画は読んでほしい。
そして2巻、3巻と続けて読んでみてください。もう戻れませんよ・・・w
さすが三宅乱丈です。何から何までオリジナルで世界観、価値観、描写、ストーリー…マイナーな作家で終わるのは本当にもったいない。とりあえず2巻読んで、やはり…と思いました。壮大な物語になりそうですが、きっと連載開始前から、終わりまで話は考えてる人だと思うので、収集がつかなくなることは無いと思うのですが…なんたってファンタジーサーガ…このジャンルの漫画は途中で折れるか、やけに長続きしちゃう傾向にあるんだよね…まぁ、裏を返せば、このままやりきればかなりの傑作になるのでは?ということ。さっき書いた通り、マイナーな作家では終わって欲しくないので、この作品で旗を挙げて欲しいと思います。
読み始めてすぐにあるカラーページでそれとわかるように、この『ペット』は、小学館から出て完結した同作品のリマスター・エディションです。 前のバージョンでも『ペット』が傑作であることには、変わりないのだけれど、描き切れていないことを感じる終わり方で、残念だったことをおもいだします。 ”ベイビー”の行く末とかね。
この作品の紹介をすると、 ”人の心のハッキングを生業(なりわい)とする能力者たちとその能力を裏の仕事につかい、汚い金を稼ぐ会社。……能力者たちが自分に目覚めたとき、自由を求める闘いがはじまった。……かつてないサイキックホラー云々” となるのですが、このあらすじは間違ってはいない。間違っているとは思わないけど、おもしろさを十分の一もつたえられていない自信はある。 『ペット』のすごさは、あらすじを書きにくさとカテゴライズのしずらさにも表れている。
この傑作を連載で読んでいるときに、すごい! と感じたのは、たとえば”桂木”という人物の造形です。 他者との共感が鍵であるこのストーリーの中で、”桂木”を、人の心を雑に扱うイヤな上司の典型として、途中まで読んでいました。 そして、人物の造形が甘いなと感じていました。 それは、仮にも”潰し屋”といわれ、人の心をあやつる能力者の桂木は、他者への共感がすぐれていなくては、ならないからです。すくなくとも、雑では成り立たないのです。 でも、ぜんぜん違った。甘いのは、僕でした。 物語の終盤(このリマスターエディションでは、まだ発売されていない部分)、桂木の”記憶”が、あきらかになるのですが、十分な説得力にガツンとやられました。 それまで、脇役だからキチンと描かれていないと感じていた桂木が立体的になり、この物語の陰の主人公だったことがわかりました。
桂木でさえ一例です。他の人物、人間関係もリアル。物語の構成も深く濃い。
多分、この作家のすごさは、現実の社会とか人間関係をガバッと捕まえ、それを表現できることです。 このガバッが、たとえチョロでも、それを表現できたら一流です…… ああ、ガバッとかチョロとか、もうなんの紹介にもなっていませんね。
『ぶっせん』→『ペット』→『イムリ』 三宅乱丈さんのまんが力は、飛び抜けている。 傑作。おすすめ。
貧乏寺が収入を得るために専門学校を開いた! 「50単位で悟りだ!」 ということで曲者ぞろいの学生たちと 役に立たない先生(センサー含む)のドタバタ劇. 最終的には大団円を迎え,非常にきれいに終了したので 物語としてもあまり破綻がない.
なによりこの野太い線を女性である著者が書いているのがすごいなー.
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