映画広告のイメージが強すぎるためか、歌からのイメージがあるためか、本書の表現の仕方の問題か、映画以上に感覚の機微を味わうことを、この書からは、期待できないように思う。
1年前、沖縄に行く機会が有り行ってきました。夕食が自由だったので、地元のバンドが演奏してくれる居酒屋風の店に入りそこで、沖縄民謡を聴いて夏川りみのCDがほしくなって買いました。声が最高です。
BEGINの「島人ぬ宝」を探していたのですが、このCDにはその他にも、これぞ沖縄という唄がいっぱい詰まっていて、こちらを買うことに決めました。教師をしているので、修学旅行の引率、またその下見などで、何度も沖縄を訪れています。その中で、リゾート以外の沖縄の面に多く触れることができ、特に戦争で深い傷を負いながらも、いつも私たちを温かく迎えてくれる沖縄の人々と美しい自然に、心底恋してしまいました。今では、個人的にも家族旅行やダイビングの目的で何度も足を運ぶほど、大好きな土地です。硬いことはいいたくありませんが、沖縄の歴史を知れば知るほど、沖縄の唄が、いわゆる「癒し」という言葉では言い表せない、もっと深いメッセージを私たちに訴えているな気がします。逆に、深く知ろう!としなければ、単に耳に心地いい音楽、一時のブームで終わってしまうのかもしれません。たとえば有名な「島唄」。この唄は、ひめゆり部隊の少女たちが、戦場で別れを惜しむ様子を歌ったものだ、と聞いたときには私自身大きなショックを受け、それ以来、私の中の島唄は全く違う響きを持つようになりました。沖縄の音楽は、しかしながら、そんな悲しい歴史を嘆くものではなく、むしろそれを内包しながらも、人間らしく、前向きに人生を楽しもう、という部分を前面に出しているので、日本のほかの音楽にはない奥深さがあるのではないでしょうか。難しくなってしまいましたが、このCDは、早速もう一枚買って、一緒に沖縄を旅した母親に送るつもりです。「島人ぬ宝」にいたっては、次に修学旅行で沖縄に行くときに、!ぜひ生徒たちに聞かせようと思っています。
この作品は戦争の悲惨さを映像で!と考える人には向いていないと思います。話の中心は3姉妹(特に長女)で、戦争中でも日々の生活を一生懸命に生きようとした姿が描かれています。悲惨な状態を…というよりは、当時の日本人の考え方がよくあらわされています。在日朝鮮人に対する態度、「天皇陛下のために」と建物疎開などの労働に従事させられる学生・子供たち、それを指導する軍人や教師。
どんな状況であっても、一生懸命に希望を持って生きようとした人々の姿、そして、その人々の希望を打ち砕く戦争・原爆というものについて深く考えさせられた作品でした。
ストーリー的にはちょっと先が読めちゃうかも…。
でもそれは「涙そうそう」の歌詞の意味を知っていたので、仕方がないかなと思うので☆4つです。
この作品を見て、長澤さんと妻夫木さんの感情表現のうまさ(美しさ?かわいらしさ?)にやられました。
二人が外見的に兄妹に見えるかというとそうでもないと思うんです。でも二人の表情(特に笑顔の柔らかさ)は「二人は兄妹だ!!」と思わせてくれました。
また、出演されている方みんなが沖縄のゆったりとした優しい雰囲気をまとって演技をなさっている感じがして、見ていてとっても落ち着く作品です。
そして最後にはもう泣かずにはいられません!!まさしく『涙そうそう』な作品でした。
|