作者の弟が小さい頃、力士を見て 「あれ人間なの?」と言うエピソードがありました 犬、猫のように「相撲」という生物がいるのだと思っていたそうです 今の角界にも山本山のような訳の分からない生物がいますよね
けっこう面白いエピソードなんですが、よく考えると異形の人間を嗤うような意識があります 気持ちのいい面白さではない そんな笑っていいのか分からない話がいっぱい載っている本です
数多くある色川武大氏の作品の中で、とにかく、愛が込められた作品だと思います。 幅広い人脈を持ち、様々な経験と想像を持った筆者にしか書けないリアリティと説得力があり、ふとした時に何度でも読み直して、自分の血に細胞に染み込ませたい、まさしく一生ものの作品だと、個人的にはそのぐらいの価値があると確信しています。 その年代で読む人は少ないのかもしれませんが、あえて十代の方に向けてお薦めしたい作品でもあります。 深く優しく、これからの人生を支えてくれる筈です。
よく、「狂人」は自分では気がつかないと
言われていて、私も同じように考えていましたが、
実はそうではないことが分かりました。
作者自身、自らを狂人とし、
「そんな通説ほどあてにならないものはない」
と綴られていたからです。
作中に、様々な幻覚が出てきて、細かくリアルに描写されています。
創作と実話の両方がないまぜになっているのかもしれません。
斎藤工、汐見ゆかりの二人の演技で、最後まで一気に魅せる。 原作者が同じの「麻雀放浪記」もいい映画ですが、これも雰囲気のある作品に仕上がっています。和田誠の絵がちらっと写ったのは、オマージュだろうか。 武藤昭平も味がありますが、少し固い。演奏シーンは、じっくり鑑賞できます。 監督のファンになりました。 本編は短いが、特典は充実してました。
阿佐田哲也のペンネームによる麻雀小説はあまりにも有名だが、筆者の人生観、家族愛を堪能するならばこの短編集は最高の一冊だ。軍人くずれの厳格な父親と戦後を生き抜くためにアウトローな人生を選んだ主人公のこころのやりとりには、すっかりひきこまれて一気に読み終えてしまった。
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