SF作品としてもかなり優れた作品。絵も良い。あの最凶バイオレンス漫画『バクネヤング』の松永豊和が、まさかこんなSF作品を描く(描ける)とは想像もできなかった。「センス・オブ・ワンダー」とは、まさにこの作品のための言葉、というと大げさか。でもそれぐらいに凄い。
著者の松永さんは最近自身のHPで自伝小説も書いておられそれも面白いのだが改めて今作を読み返すとアクションがめちゃめちゃかっこよくて新しい。忍者が「EVI!」ていって刀避けるとことかすごくいい。著者本人や他のレビュアーもいう通りラストが一般受けしなかったようだけどこれはこれで緩やかな着地点で今見るとこのラストも悪くないですよ。
現在プレミアがついていて入手困難だけどどうかみんなどこかで手にとって衝撃をうけてほしい。
セリフはほとんどなく、絵だけで魅せる。しかもその絵は動画のような艶めかしさを持っている。
おもしろい。絵も抜群に巧い。
全3巻なので丁度いい長さ。ダレずに読める。
ただ世界観が独特で一般受けしないでしょう。
特に1巻の始まりのシュールさは他人に勧めがたい。私は好きだけど。
それでも2巻の未来編のワクワク感は、かなりのもの。
ここだけを漫画にしたら売れたんじゃないかしら。
絵が巧いせいか、漫画を巧く描こうとしてソンしてる気がします。
(著)加藤伸吉、となってますが、これはV.A.。 コンピCDならぬコンピ漫画。こういう行為自体に価値がある。 いましろたかし、松永豊和、古泉智浩、早見純、カイトモアキ、ツギノツギオ、吉本浩二の作品は面白い。 そして『アバンギャルド夢子』の押見修造のデビューが本作でもある。
いましろたかし、加藤伸吉以外の作品は多分単行本には未収録。 買って損はないでしょう。
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