なにしろ30年以上前の日本ですから、、、音質はけしてよくありません。 若者の少し背伸びしながらも溌溂としたプレイを素直に楽しむアルバムだと思います。 個人的には今でもこうして買えたというだけで最高評価です。
今では既にもう消滅している、武士道を強く感じ泣けました。殺人者である自分がドナー提供者である事を隠し通し半落ちとなる。又、妻が隠した日記を見て、生前には出来なかった優しさで、その青年を探し歩き、ドナー登録抹消の51歳まで生き、その後死ぬ。又生きたいのだと主張する者、死にたいのだと主張する者、双方が正解である。 マスコミを含めた全ての人が主人公の半落ちを黙認。これは夢物語なのだろう多分。
第1作目と第4作目が良い。 難を言うと第1作目は選挙だから思惑通りに行くのかどうか見当がつかないので、彼らの思惑通りに事が進んでいくことにやはりドラマだからだと思い知らされる。 4作目も同じで、床下を掘り返す可能性があるのかないのかわからないのに殆どまっさらなビニールに包まれた告白文書が出てくるという展開にはそこまで先読みできるのと余りにも筋書きに沿った展開にやはりドラマと思い知らされる。 本当に良いドラマは”空飛ぶタイヤ”の様に現実にもあり得ることを題材にした物で、だから感情移入されるのです。 その意味では4作とも感情移入されない。ドラマとしては一見の価値が有るのかもしれないが、二度と見たいとは思わない。その程度のDVDと私は思います。
最後に犯人がどうなるのか?ずっと気になりました。ストーリー的にもすごくおもしろかったです。ただ、これを見ていて日本の警察の組織は少しこわいなと思いました。キャリア、、そして出世欲の多い人達、もし、これが現実にある話であれば、少し考える必要があるのでは?何かを考えさせてくれる作品でした。上川達也さん、渡辺いっけいさんの演技光ってました。
読みはじめたとたんに密度の濃さを感じる。とば口にしては濃すぎないか? この7年間、同ジャンルの別の作家のものを読みすぎたせいかもしれないと 思った。
ところが、密度の濃さに慣れたと気づいたときには、もう横山ワールドにいた。 あっという間に連れ去られていた。流れるストーリーにぐいぐい引っ張られて、 読んでいるという意識すら忘れていたのだった。
今回、登場人物は多いが、まるで以前から知っているような錯覚を覚えるほど、 彼らの思いが手に取るように伝わってくる。対立する立場や考えでありながら、 どちらの言い分にもリアリティという筋が通っている。だからこそ、彼らが 織り成すドラマが、絵空事でも他人事でもなく、わが身に降りかかったことと 感じられた。
作家の想像力(創造力)を思い知らされる作品である。なにもないところから 現実以上のリアリティを紡ぎ出すとはこういうことかとあらためて驚かされる。
読了した充足感のなかには、至福の時間が終わってしまったことへの寂しさが つきまとう。旅は準備しているときからすでに始まっているとよく言われるが、 ならば、横山さんの次の作品を待ちわびることも、再びやってくる至福の時間 を夢想し、心が浮き立つのを感じる、幸せな準備段階ではないかと思う。
どうか体調に留意されて、ご自身の納得する作品を書き上げていただきたいと 心から思う。ファンはあなたの小説を何年でも必ず待っているのだから。
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