![]() NHK「その時歴史が動いた」 この難を逃げ候こと 本懐にあらず~改革者・大久保利通 暗殺の悲劇~ [DVD] |
大久保利通の胸の中には西郷隆盛がいたのではないか視点を含め演出されている。
幼少の頃からの親友西郷隆盛と共に大政奉還を行い明治維新を成し遂げるが、その後西郷と征韓論で意見が対立する。西郷は故郷鹿児島へ戻り、その後西南戦争で政府と戦争を起こす。西郷と話しをしたいと願うが、かなわない。大久保と西郷との歴史の中で、お互いの志の高さを感じ、また理想の政治とな何かを考えさせられる。 |
![]() 大久保利通 (講談社学術文庫) |
政治家に必要な冷血が多いと評された大久保利通。
その大久保の部下や近親によって語られた大久保利通像は、大久保に ついてのステレオタイプなイメージとはずいぶん違う。とりわけ大久 保の妹によって語られたエピソードは微笑を誘われる。 司馬遼太郎氏の「翔ぶが如く」と併読するとよいのでは? この本を読んで大久保の凄さはわからないかもしれないが、彼の特質 である強靭さや懐の深さはハッキリとわかる。 クラウゼヴィッツが将帥に必要な資質として「強い性格」について書 いた記述があるが、大久保はまさにこれに当てはまるだろう。 以下、福地桜痴の評。 「公が政治家としては最上の冷血であるにも関わらず、個人としては 懇切なる温血に富んでおられることがわかる」 |
![]() 大人のための近現代史 19世紀編 |
すばらしい。こういう本が出るのを待ってました。もはや日本を知るのに、日本だけ見ていてもだめだと思っていた。東アジア全体を俯瞰した視点が必要だと思っていた。日本のみならず、中国や朝鮮半島やロシアなどの本も多数出版され、研究が進んでいるのはわかっていた。が、それらを全部読めるほど時間もお金もない。一冊で、できれば読みやすい本があればと思っていたところ、この本である。「大人のための」という案配がちょうど良い。新書ほど軽くなく、専門書ほど重くない。各章が短くなるよう配慮されており、少しずつ読むこともできる。おそらく編者の力量が発揮されているためであろうが、議論に統一感があり、まさに東アジアの歴史のダイナミズムを感じることができた。『東アジア国際政治史』も試みは良かったが、各章の執筆者の間で議論にムラがあり、統一感に欠けていた。読みやすさからも、手頃感からも、こっちがお勧めです。
加えて言えば、各章に「コメント」が付されているのが新しい試みであり、非常に効果的である。教科書にありがちな「コラム」ではなく、「コメント」になっているため、主筆者が書いている議論を、読者はコメントを読むことで、それを少し距離を置いて見直すことができ、それによって自分で歴史を考え直してみることができる仕組みになっている。このあたりも「大人のための」本だと言えるだろう。20世紀編も楽しみです。 |
![]() 大久保利通 (中公新書―維新前夜の群像 (190)) |
大久保利通は歴史上の人物としてはあまり人気がない。 それは彼の強権的な政治手法に由来する。 しかし、本書では、その当時の日本のおかれた危機的状況に考慮して、大久保の責任感や意志の強さに焦点を当て、大久保を再評価している。人気や私情など表面的な事象に流されず、時代の先を見通して、冷静に政策を決定していく。それこそが本来、政治家のあるべき姿ではなかったかということを感じずにはいられない。 本書は、平易な言葉でわかりやすく、丁寧に説明してあり、何より面白い。良書である。 |
鹿児島 西郷隆盛像 大久保利通像 若き薩摩の群像
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