![]() コミック幽 2 (MFコミックス) |
参加メンバーに惹かれて購入致しました。
掲載誌は読んでいなかった為、この贅沢なメンバーの初めて読む作品ばかりに巡り合えて幸甚だったのですが、諸星、高橋、花輪、押切の4氏は皆6-8ページの作品をきっちり6篇ずつ描いています。 諸星大二郎さんの作品は贅沢を言えば短編でも20-30Pの物を読みたかったと思います。与えられたページでも充分怖い話ではありますが、従来の氏の作品に比べるとややあっさりしています。 高橋葉介さん、押切蓮介さんの方がこの長さの短編には習熟されて居る様で皆傑作ですが特に押切さんの「咎(とが)」と言う話の怖ろしい結末が見事でした。 花輪和一さんがもうこの方しか描けない作品を書いて居られます。お好きな方は是非。私は氏の作品に病み付きなので大変満足致しました。 太田垣晴子さんは妖怪を取り上げて一言語る小粋なエッセイを、河井克夫さん(傑作!)と岸浩史さんは書き下ろし作品、波津彬子さんは芥川龍之介原作を漫画化した再録作品です。 掲載誌が別冊扱いなので年に2回しか刊行されず、前単行本から3年振りの続編ですが、主な漫画家4人はその間に出た号全てに作品を寄せており、編集部の熱意と気の長さ共々大した物だと思います。 スプラッター物は殆どなく、後からじわりと怖がらせる本格怪談漫画アンソロジーです。これからの猛暑のお供にお薦めです。 |
![]() ミスミソウ 3 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ) |
狂気のようなバイオレンスシーンの背景の雪の風景がとても美しかったです。 白い雪が血で染まる様子はさながら、「普通」であったクラスメイトがそれぞれの事情で狂っていく様子が想像されました。閉鎖的な社会では狂気は伝染し増大する。 私には、バイオレンスシーンの衝撃が大きいのかあまりリアリティをこの作品から受け取れませんでした。小黒さんを許せる理由も分からない。しかしこういう陰惨ないじめを扱う作品の魅力の一つである決めゼリフは凄かった。 バーベキュー…とは。 ハッピーエンドではないですが、グッドエンドだと思います。 やはり復讐劇はどんな結果になっても誰も救われないものだと当たり前の事を再確認にしました。しかし耐えるには非道すぎる酷すぎる現実。彼女の行動は決して責められない。 こんなに胸糞悪くなるのにまた見たいと思わせてくれるこの漫画は、やはりただのバイオレンス作品ではない。そして悲しい事に全てのミスミソウが厳しい冬を耐え抜けるわけでもないのです。 |
![]() ミスミソウ 2 (ぶんか社コミックス ホラーMシリーズ) |
多分、どんなに道徳的な言葉を説く人間でも今作の『春花やクラスメート』のような感情はあるだろう。親が子を突き放した結果や、人が人に好かれようと努力した結果、子が親に言えない心の闇、死が与える絶望と恐怖と混乱、体験した人でなければ解からず、世の中では異常視されるようなものだが実際に体験してしまえばこれと同等なくらいに人は成り果てます。
『幸せ』『絶望』『未来』『過去』『恐怖』『混乱』『死』『生』『親』『子』『社会』『闇』『光』『希望』 それらがこの作品には詰ってます。 |
天誅PV ダイベニックインフェルノ
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