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西加奈子インタビュー





クイック・ジャパン90
転機となったのは、爆笑問題・田中の登場だったと思う。

それまで、知る人ぞ知るとか、誰も知らないという人選が『QuickJapan』の表紙の特長だったと思う。

しかし、上記の田中登場以降サブカル寄りとはいいつつも比較的メジャーな、表紙買いをさせるような人選になっていって、最近は「ウンナン」「銀魂」など知らない人の方が少数な表紙になっていた。


今号は久々に、「誰?」という表紙だった。

なので、昔の(vol20以前の)号を読んだ時のような興味深さを覚えながら読めた。

「神聖かまってちゃん」が本当に国民的バンドになるのか、それとも時代の徒花なのか、今後は見守って行きたいと思った。


小島慶子インタビューは大変興味深かった。

AMラジオの今現在エース級番組『キラキラ』の今後に、その動向に直結する小島慶子の退職騒動。

心配していた人の多くにとって、安心を得られるインタビューになっているのではないか。

特に小島のAMラジオ復帰を喜び、評価していた伊集院光が感激するような発言もあったと思う。


あとはいつも通り、細かいコラムは全て興味深かった。

他のインタビューも吉田豪のサブカル対談、ゲスト鈴木慶一も良かったし、羽海野チカの『3月のライオン』のインタビューも良かった。


今号は表紙に訴求力がないかもしれないけれど、内容は充実しているので、是非とも読んでもらいたい。

 

しずく (光文社文庫)
ひさびさに小説を読んで泣きました。西さんの作品は何かしらはっとさせられる単語が入っており、それが心の琴線に触れると、もう涙が止まらなくなります。表題作の「しずく」もよかったし、「木蓮」「シャワーキャップ」も大好きです。今まで読んだ作品の中でこの本が一番よかったです。長編でも好きな作品がいくつかありますが、短編のほうが西さんの持つ、淡々としてあっさりしているのに心にどうしようもなく響いてくるという作風がより強く感じることができました。

 

通天閣 (ちくま文庫)
他の方も書かれているように、中盤から目が話せなくなります。
序盤は、なんじゃこりゃと言って放り出したくなるようなつまらなさ。
なぜかというと。あまりにマクロ。出来損ないの小説のようです。
ただ、途中から、登場人物に動きが出てきて、
読み進められます。
最後は、「愛してる」と叫ばれる棟の上の「ダマー」と同様、
ちょっと感動的です。
なかなかいい小説でした。

 

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