拒食と過食(1/4)
拒食症・過食症を対人関係療法で治す |
かつて郵便局で一人の若者と出会った。彼は対人関係を中心に色々と悩んでいた。
僕は彼に言った。「人格を樹木に例えるとわかりやすい。悪い根っこのままでは、 良い木の実はならないんだよ。」 彼にそう助言できた私だったが、過食のクセがある自分自身にはきちんと応用できて いなかった。それを理解させてくれたのが、本書である。本書はうつ病の治療でも 効果が高い(そうである)対人関係療法について、専門書ながらもわかりやすく説明 している。 一方、対人関係構築力や自信養成力について、非常に科学的かつ説得力のある解説 を筆者は行っている。そのため、本書は単に摂食障害を治療する為の本ではなく、 一流の自己啓発書としても十分活用出来る良書である。 対人関係力を磨いて、無駄なストレスをためない。 自分の特徴を知って、無駄なストレスをためない。自分を楽にする。 自分ひとりで解決しようとしない。助けを受ける。 |
「食べない心」と「吐く心」―摂食障害から立ち直る女性たち |
私は嘔吐はありませんが、過食症に悩む女性の1人です。
この本を読み、ひとつずつ過去を掘り下げていったことで、 過食から来る会食恐怖症も少しずつ克服しつつあります。 著書は摂食障害者の立場をよく理解されている方だと 思います。 インターネットサイトでも有名な「○や相談室」に カウンセリングに通いましたが、私はこの方の暴言や カウンセラーとは思えないほどの言葉遣いの悪さに 再び過食してしまいました。 彼女は摂食障害をまだ克服しきれていません。 なぜあそこまでメディアが彼女を取り上げるのかは 理解できませんが、おそらくそれほど摂食障害専門の カウンセラーの少なさが原因かと思われます。 このように、自分の体験談だけを売りに、 カウンセラーとしての素質が伴っていない偽カウンセラー がいるので注意してください。 まずはこの本を読み、ひとつずつ過去をさぐり、それでも だめならカウンセリングに通い、ただしカウンセラー選びは 慎重に行いましょう。 繊細な人によってはカウンセラーによって傷つけられることも ありますから。 |
焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識 |
摂食障害に関する本を今までに何冊も読みましたが、この本は読みやすく、しかも大いに納得のいくものでした。拒食一筋の娘の言い分とこの本に書かれていることがまさに一致しているので驚いてしまいました。たとえば、拒食症になったきっかけが「いい子でいると認めてもらえるという今までのやり方が、ある時から通用しなくなり、遭難したような気持ちになって拒食が始まった」とか「治らないのも怖い、治るのも怖い」という気持ち、「やせてきれいになりたい(変化を求める)より、むしろ太ることへの恐怖症」など、娘が感じていることを、この本にハッキリ教えてもらった、と思います。
内容も読みやすく、摂食障害に関する誤解を解いていくような展開になっています。(たとえば、「摂食障害は治らない」、「摂食障害になるのは母親の育て方が悪かった」、「摂食障害はネガティブ思考をポジティブ思考に変えないと治らない」といった誤解。)特に印象に残ったのは、不安というネガティブな感情でも、その時の自分のストレスの度合いの指標になるので、それを材料として現状を変えていこう、という姿勢です。 本の最後に、摂食障害はそれまでの生き方や家族関係を見直すチャンス、病気から学ぼうというメッセージがあり、思わず涙してしまいました。 |
人気動画
Loading...
|