恋の奇跡(1) [VHS]
何といっても、雪乃役の菅野美穂さんの悪女ぶりが素晴らしい。表では、明るくさっぱりとした性格なのだが、裏では冷酷そのもの。
『イグアナの娘』『君の手がささやいている』などの純情ヒロイン路線とは全く違って、見ていると怖い。
菅野さんを見るだけでも充分に値打がある。また、ブレイク前の妻夫木聡さんも出演している。
DVD化をしてもらいたい作品の一つだ。
花いくさ~京都祇園伝説の芸妓・岩崎峰子~ [DVD]
最近、この作品を見る機会があり、とても気に入ったので見終わってすぐに注文しました。映像・音楽がとても美しく、芸術性が高いです。京都の美を非常にうまく表現していると思いました。また、背景知識を解説してくれる初めと終わりの落ち着いたナレーションがとてもいいです。
私は最近、井上真央さんに注目しています。この作品も、井上さんが見たくて見たのですが、やはりすばらしい演技でした。私は彼女の真骨頂は二つあると思っています。一つは恋愛シーンにあります。まだ20歳そこそこですが、いとしさや切なさを表す表情が非常に印象に残りますし、この作品では色気すら感じました。彼女と同じくらいの年齢の女優の中で、恋愛シーンの演技力は断トツだと思います。そしてもう一つは、啖呵を切るシーンです。これは、ドラマ『キッズ・ウォー』で培われたものだと思われます。この作品でも、無礼な客に対して‘キレる’シーンがありますが、その迫力はすさまじいです。井上さんを見ると、いつも「目が役者だな」と思います。
このレビューを書くにあたってフジテレビの公式ホームページを見ましたが、インタビューを読めば、井上さんの頭の良さや演技に対する真剣さがよくわかります。井上さんが日舞の素養があるということをここで初めて知りました。
私は、このドラマを見て、祇園の花柳界という厳しい世界を純粋にまっすぐにそして真摯に駆け抜けた岩崎峰子さんに対して、こんな人が本当にいたらすごい、と尊敬の念を抱きました。彼女の「生涯たった一度の恋」も、美しいと思いました。ただ、原作をチェックしてみて、実在のモデルは(不倫相手も含めて)どうやらそんなにきれいな部分だけをもっているわけではないんだなと思いました。まあ人間ってそんなものなのでしょうけど。しかし、そうは言っても、彼女の努力やプロ意識がすばらしいことにかわりはありません。
写楽 [VHS]
本年07年、映画の『さくらん』を観て感動し、でも“正統派の”吉原花魁の映画も観てみたくなり、私の記憶にある限り近年の映画ではこの映画くらいだったので(『吉原炎上』もいいのですが、時代設定が江戸時代ではなく明治時代の作品なので)、久しぶりに観たくなり、ビデオレンタルで何回か観た好きな作品だったのでDVDを購入しようかな‥と探しましたが‥残念。DVDになっていないし、ビデオも廃盤なんですね‥。
謎の人物・写楽の正体を推理した映画であることと、主演のお二人の不倫報道やらで公開当時話題の映画だったので意外に思いました。
個人的には宮崎真純さんの花魁姿は(前述の映画を含めた)他の女優さんの誰よりも“圧倒的”に江戸時代の美女らしさを感じます‥だって花魁は江戸時代のスーパースターだったのでしょ?この映画の宮崎さんはまるで浮世絵から飛び出してきたかのようなんです。
他に、折檻された女郎が吊されたまま死んでいる様子だったり、出演者の江戸弁の言葉遣いや、とりわけ後半の足抜けの道行場面からエンディングまではとてもロマンティックで“江戸時代の匂い”を濃厚に感じるので、もっと再評価されてもいい作品なのでは‥と思うのですが‥。
「Riona」 Riona Hazuki Kishin Shinoyama
女優・葉月里緒菜の2nd写真集(1998年の作品)です。
当時23歳でしょうか・・・「魔性の女」とも呼ばれた存在感のある可憐な女優が、篠山紀信と組んでへアヌードを発表する衝撃的な出来事でした。
今見れば明らかに微乳でエロチックとは言えないのですが・・・当時は、この細く、繊細な裸身が鮮明に印象に残りました。
後半、日差しの眩しい寝室で微笑む一糸纏わぬ彼女はあまりにも美しく、愛らしい乳首に吸い付きたい衝動に駆られます。
10年を経ても・・・今も抜けます。
BOX~袴田事件 命とは~ [DVD]
袴田事件とは、昭和41年6月 30日未明、静岡県清水市で味噌製造会社専務の
自宅が放火され、一家四人が殺害された事件である。
警察は、元プロボクサーの袴田巌を容疑者と捕らえ、自白させる。
ところが、裁判になると、一転して無罪を主張する。その時、主任判事であ
った熊本典道は自白の強要など取り調べのあり方に疑問を持ち、公判、そして
判決に苦しむ。
地裁の裁判手続きが良く分かった、裁判長を中心に3人の合議、そして地検
と警察など、まさに、現代の課題そのものである。自白の強要は、村木事件そ
のものである。
証拠の捏造もそのものである。数年前、TVニュースで、熊本典道が涙なが
らに自分の判決を悔やむ姿を見たことを思い出した。
この映画の最後の言葉は、私たちに裁判を問い詰める。
ぜひ、今、見てほしい映画である。