「鴨川」でヘンテコな踊りを披露し「鹿男」では鹿に喋らせた「ヘンな」天才・万城目学の最新作は
やっぱり奇想天外だったが、これはこれで現実にありえる話かと思わせる。
大阪はいま色々と注目されているし、大阪国の発想も現実に近いんじゃないだろうか。
かえって笑い系に振らない方が、もっと凄い作品になったと思う。
廃藩置県の時代から政府公認、というのはある意味秘密結社みたいなものだし、税金で賄われて
いる点など「そりゃ100年の間にバレるでしょう」的な設定だが、面白かったから良しとしよう(笑)。
堤真一、綾瀬はるか、岡田将生の3人の間合いもよかったし、大阪国総理の中井貴一もカッコよかった。
カメオ出演の玉木宏までさすがフジテレビ=鈴木組のパワーを感じる配役も良い。
撮影は大阪と東映太秦で行われたそうだが、メイキングで観るととにかく暑そうだ。
これで過酷な現場だと大変だが、皆和気あいあいとしているのが微笑ましい。
特に堤真一と綾瀬はるかはやっぱり「ヘン」である(笑)。
ブルーレイだが、黒がちょっとつぶれ気味だったりといくつか気になる点があったが、
HDの凄みは堪能できる。
特典映像はDVDで、テンコ盛りのメイキング&インタビュー&舞台挨拶が収録されている。
万城目作品では最もドラマティックなストーリーであり、十分面白かったが、
もう少し作品に「厚み」が欲しかったかな、と思うので、星は標準の3つです。
「鴨川ホルモー」、「プリンセス・トヨトミ」、「偉大なる、しゅららぼん」などで知られる作家・万城目学が、独自の感性で日常を綴ったエッセイ集。読者によっても違うでしょうが、今作では、4.『やけどのあと』の震災直後の「2011東京電力株主総会レポート」が面白い。また、なかでも1.『 マキメマナブの日常』の「あなたの知らないひょうたんの世界」が印象的です。ひょうたんに興味をもち、栽培しようと「全日本愛瓢会」に入会・・・やがて夢中が過ぎて、妻からは”私は未亡人みたい“と思われる始末。この過程が、ユーモアたっぷりに描かれていて、読む者に思わず笑いがこみ上げてくる。その他、1.の『まんが道』から延びた道に出てくる中華料理屋を訪れる話、5『マキメマナブの関西考』の地下鉄路線めぐりの話など、痛快エピソードが満載です。 季節の変わり目で疲れた体を抱腹絶倒エッセイで吹き飛ばしましょう。
正直、大野智さん目当てで購入しました。かわいらしいお話で良かったです。演技がやっぱり上手で、プロポーズした後の表情がとても好きです。
ストーリーの内容だけで言えば、堀北真希ちゃんの「栞の恋」が切なくて1番良かった。ラストは涙した方がもっと感情移入出来ましたが…。雰囲気あるお話でした。
怖くて気味の悪い話が好きな方には物足りないでしょうが、どれもこのシリーズじゃないと味わえないものだと思ったので★5つです。
大好きな作家2人の軽妙なやりとりが薀蓄にあふれており、たいへん楽しめました。
長寿番組「建物探訪」にはまってしまった万城目氏。ついに渡辺篤志ものエッセーを 雑誌連載する運びとなった。題して「今月の渡辺篤志」連載12回が収録されている。
渡辺篤志は確かに面白いし伝説の宝庫かもしれないが、万城目氏自身も書かれている ように、ダウンタウン松本氏らにより既に発見されてもいる。
万城目氏の真骨頂は、小さな発見をおかしく読ませてくれるところにあると思う。
定食屋に集う三人の中年の会話を描いた「カウンターの三賢人」のような、期待 どおりのエッセーもあった分、残念だ。
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