著者のお二人は日立製作所で実務を経験され、保田氏は現在つくば国際大学で教べんをとり、奈良氏はソフトウェア開発のコンサルタント業をされている。
第1章ではソフトウェアの品質・品質保証について書かれており、ソフトウェア品質の考え方をモデル化した説明、ソフトウェアの4つ(あるいは5つ)の特質、欧米と日本の品質の考え方の違いなどが丁寧に解説されている。不良低減のための方針を表した図は、なるほど、と自明ではあるものの「作り込み不良低減」「不良の早期摘出」という2つのベクトルがとても印象的。
第2章では品質保証部門ではなく開発部門の視点に立ち、前述の「作り込み不良低減」の努力について解説している。DR(デザインレビュー)については問題点があげられており、限られた時間で、できるだけメンバーに多くの指摘をしてもらう、DR終了後の徹底的なフォローが必要、といった指摘があった。自身のレビューを振り返るいいネタになりそうだ。
第3章は出荷後の品質保証活動について、第4章ではいわゆる静的・動的テストに関するテスト戦略・技法などについて網羅的に解説されている。ここでは技法紹介に加えて、「評価」についても言及されている。「測る」ことの重要性を再認識させられる。
第5章、第6章では人材育成・求められる品質保証というテーマが、より広域的な視野で語られ、本書は締めくくられている。
品質を「作る」「測る」「管理する」すべてのエンジニアにとって良い本。
初めてハードデスクIVDR500GBの2個セットを購入し試行してみたのですが画象も奇麗で録画の
管理も楽で見たいものがすぐ見れるので今後も本数を増やして行きたいと考えているのですが・・・・
価格がもっと安くなると嬉しいのですが
表紙が、白地に濃い黒活字と青で、きれいなデザインだが、 中も一冊全部この色づかいで、たいへん見やすく、読みやすい。
この本の特徴は、見開き2ページずつになっていること。 目次を見て、興味がわいたところから読んでいける。 基本的に左ページが図や表になっているが、簡潔でわかりやすい。
第2章の事業最前線では、HDD事業、電池事業、鉄道車両、 水処理事業、昇降機事業、空調事業などに分かれていて、 それぞれ簡潔に説明されている。
第4章モノづくりでは、生産現場を行く1〜6として、 日立、笠戸、栃木、東海、海外に分けて説明している。
日立への就職を考えている学生が、まず日立を知る入門書にするのによい。 同じような本でも、理系な専門用語ばかりなものもあるが、 それだと最初難しすぎるので。これだと難しくない。
欠点は、過去の人気製品リストみたいなものがないこと。あればいいのに。 また、日立は事業所によって作る製品が違うので、 リストで紹介した方が親切だが、書いていない。 これは、わざと書いていないのかもしれない。
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