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シリーズのベストではないが、水準をはるかに超える傑作。
だから、ホントは★5つなんだろうが…
 やはり『ボーンコレクター』あたりの衝撃が薄れた分、マイナス。
 シリーズ作品がこういう形の評価で損をする例と思ってください。
 
 この著者だけではないが、
 水準の高いシリーズを継続して書き続けるのは
 本当はもの凄く大変なことです。
 毎年新作を届けてくれる作家たち(翻訳者等も含めて)に
 感謝と尊敬の念を表しておきましょう。
 
 
   
出張帰りの男女が空港でタクシーの運転手により拉致される。男の方は生き埋めにされ薬指の肉をそぎ落とされた状態でパトロール警官雨リア・サックスにより発見された。その被害者の発見に対して助言を求め数年前の事件現場の鑑識時の事故で四肢麻痺患者となったリンカーン・ライムの元へかつての同僚が訪れる・・・ 
 リンカーン役をデンゼル・ワシントンが演じ映画化された同名映画の原作である。少し前にこの作者の短編集を読み,非常に読みやすく長編を読んでみようと思い立って手に取った。翻訳物が苦手な自分なので,やはり出だしは多少とっつきにくかったものの後半は荒筋に『ジェットコースターサスペンスの王道』の名に違わない面白さであった。映画を数年前に観ているだけにストーリーが読めてしまったのがもったいなかった。本から先に読んでおけば良かったと後悔・・・
 
 
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