アコギをうまく使う、そしてその音に上手に声を載せられるアーティストは多くはいません。こちらのCDでは、その点を見事にクリアーしています。特筆すべきはヴォーカルの声。女性の声はか細くなりがちですが、こちらのヴォーカルさんは、しっかりした声をなさっていて、気持ちよく心に届きます。ハイトーンもいいですね。
是非、いつまでも歌い続けて頂きたいです。良いCDをありがとう!!!
そうですね、30年越しと言っても大袈裟じゃないです。 このメリーホプキンの「悲しき天使」は私が14歳頃の曲だったんです。そういえば恋おおき年頃で、彼女のにごりのない歌声と叙情的なこの曲はかなりのインパクトがあったと記憶しています。当時はラジオからしょちゅう流れていたせいかな~このレコードを買いそびれたのは・・。 いま思えばこの30年のあいだには何度か買うチャンスがあったと思うのですがそのたんび機会を逸していたんです。ところが最近彼女の名前と曲名をインターネットで発見してやっとこのCDにめぐり会えたという訳です。 おかげさまでやっと胸のつかえが取れた気分です。 ありがとう御座いました。
メリー・ホプキンの「悲しき天使」を聞くと1968年12月の東大駒場の緊張感がいまだに昨日のように蘇ってくる。私はまだノンポリだったが早稲田から遠征して社青同解放派との内ゲバと東大闘争の収束を目論む日共=民青、右翼らと毎日のように暴力的衝突を繰り返していた。寒くて食べ物も乏しく負傷者が教室にごろごろしており夜中は交代で屋上で歩哨に立った。そのときどこからか駒場校内に流れていたのがホプキンの「悲しき天使」だった。東大駒場での戦いは15日間にも及び風呂にも入らずひげもそらずさぞや臭かっただろう。メリー・ホプキンはポール・マッカートニーのバックアップでラッキーなスタートをきった。当時はフォーク系の歌手だと思っていたがこのCDを聞くとそうではない。ホプキンはウェールズ人かな?音楽は聴いていたそのときの状況や感情を喚起する作用がある。
アップルレコードのビートルズ以外のヒットメーカーか最初のシンガーだったと思います。
アップル・レーベルの復活盤でこれほど嬉しいCDはありません。ビートルズのポール・マッカートニーが並々ならぬ意欲を持って制作したメリー・ホプキンのデビュー・アルバム。1「悲しき天使」は、イギリスでビートルズの「ヘイ・ジュード」に替わって1位に輝き、全米でもミリオン・セラー、日本のオリコンで1位に輝く大ヒット曲です。古いロシア民謡を歌う歌手をポールが見つけていたときに、メリー・ホプキンを知り自ら電話して契約したそうです。ポールのアレンジも見事ですし、何回でも繰り返し聞きたくなります。そして、ポールはメリーのために、ドノバンやジョージ・マーティンに曲を依頼。さらに369でギター、7でウクレレを担当。ドノバンも239に参加。復刻に際して、ボーナス・トラッ!クで16ピート・シーガーの名曲やイタリア語とスペイン語の「悲しき天使」が聞けます。ジャケットの写真は、ポールの奥さんとなるリンダが撮ったものです。ポップスのお好きな方なら是非お聞きください。気分の良くなるアルバムです。
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