「門」は「それから」の後編に当たるといって良いと 思う。世間的な野心を捨てた宗助夫婦の細やかな愛情 世界はすでに相方がいる人には心にしみると思う。
映画館で5回見ました。テレビでも放送されるたびに見ています。日本版のDVDをどれだけ待っていたことか・・・。何よりも、物語の作りがうまいです!驚きました。ジェイチョウが手掛けた音楽もいい曲ばかり、本当に最高の作品です!!ジェイチョウはすごい!!
小説でも映画でも、われわれが感動するための極めて重要なファクターは『カタルシス』を感じることであると思う。ストーリー性のある娯楽には必ず主人公がいて共感したり嫌悪感を感じたりすることもあるし、助演のキャラクターが時には自分もしくは自分の人生と重なり合うこともしばしばある。それによって勇気を与えられることもあれば人の振り見て・・・と反省を強いられることもある。しかし音楽はそうではない。純粋にミュージシャンの職人芸と作品をストレートに享受することができる。特に英語のよくわからない日本人にとってロックは歌詞ではなくそのリフやリズムの『かっこよさ』をダイレクトに感じることが出来る媒介である。幸せなことにそのロックを思春期の真っ只中に堪能することの出来た私はミュージック・ライフ誌とロッキング・オン誌はいまのインターネットよりもずーっと貴重かつ頼りがいのある情報源であった。そしていまでも当時のロックを拾い聴きしては毎日をなんとか乗り切っているオジサンは中古で購入した本書を読んだ。東郷かおる子氏の素晴らしき半生が垣間見られただけでなく、クイーンにカタルシスを感じる氏に私もカタルシスを多少感じながら読み終えたとき、クラプトンの「TULSA TIME」をi-podでちょうど聴いていた。そして25年前も今も同じロックを同じように聴いては同じように感動している自分に、それでいいんだと思えるようになった。
乱暴だがどこかせつなくてけど甘酸っぱい青春時代をまさにそのまんま歌い上げています!! ゴイステの名曲です!
高校生の頃、「青春記」と名の付くものを片っ端から読み漁っていた時巡り逢いました。 私にとって、「巡り逢えた」と書いてしまうほど、この本との出会いは強烈で、今現在においても、その幸運に対する感謝は変わりません。 本書の中で、若かりし頃の北杜夫氏が、マンの「トニオ・クレーゲル」をポケットに忍ばせていた様に、私もこの「ドクトルマンボウ青春記」を常に手元に置きつづけております。 是非10代の若者に読んでいただきたい。
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