いわゆるBC級戦犯の悲劇を題材に、戦争の悲惨を静かに訴えかける映画シナリオの佳作。個人的には、助命嘆願書への署名を請う房江に対し、息子が南方で戦死した父親が発した「それに比べりゃ、戦犯なんて国賊、恥さらし・・・・・・そんなやつらをたすけるなんてふざけるな!」「日本人なら潔く腹切って死ね、それができなきゃ、一日も早く、縛り首になって死ね!」(143〜144頁)との科白が、当時BC級戦犯の家族や親類縁者が置かれたであろう境遇を想像させ、胸に突き刺さった。
また、豊松の直面した不条理さは、戦争のみならず企業社会などわれわれの日常でも起こり得ることなのではとも考えさせられた。
作者の橋本忍氏は、1938年現役兵として鳥取の連隊で兵役を務めた経験(その後病気除隊)があるとのことであり(同『複眼の映像』8頁以下)、突然徴兵された名もなき一般兵士たちの心情をよく掴んでいると思う。映画を観た方も観ていない方も是非。
この作品を、テレビドラマで越えた作品はあるのだろうか?
技術的には進歩していても、この作品を作った当時の情熱を越えるほどの思いが、今のテレビの世界にあるのだろうか?
もちろん、現在でもテレビドラマが名作を作り続けていることは間違いない。しかし、50年を経てもなおかつ語られ、顧みられる作品が、今後生まれるのか?
内容としては、仲間由紀恵さんの軌跡(足跡)。
舞台の裏側のでの表情が見れたり、仕事などへの思いなどテレビなどでは知ることが出来ない事が描かれていて写真集+アルファーで購入して損はないと思います。
仲間由紀恵さんがちょっとでも気になる方にはお勧めです。
期待した通りの物でした。何も申し分ありません。有り難うございました。
激しい戦闘シーンも戦争の一面ですが、裏側にある名もなき犠牲者の姿を考えさせられる名作だと思います。 中居くんの演技も良いです!
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