どこか不思議で味のある作品ですね。 「重力ピエロ」の監督さんだと知って、 改めていいお仕事をするなぁと感心しました。
ミステリー色を醸しながら人間の業というのか、 深層を浮き彫りにする様ななんとも深みを感じる良作です。 そしてキャストがこれまた魅力的で作品の質を向上させています。 個人的に最近イチオシの西島秀俊さん。 相変わらずな飄々っぷりが雰囲気があってナイスです。 無論永作博美さんも負けず劣らずの存在感がありいい女優さんだと再確認。
ドラマで大活躍の永作博美のとおっ~てもセクシーなショットがあふれています。透けてるんじゃないかとも思えるような、ショットもあり、ファンは必携の1冊です。お買い得の1冊!
人物描写が素晴らしかった。母でなく父の愛人、希和子に物心つくまでの4年間、大きな愛を受けて育ったため希和子との思い出のほうがだいぶ薄らいでいるが強く、誰にも心を閉ざし過去を封印して生きてきた恵理菜=薫。本当の母は自責の念に駆られ娘を心から愛せずにいる。そして恵理菜の下に現れたルポライターの千草など実にうまい。
恵理菜と千草の出会いは大きな鍵になる。恵理菜に大きな決断を、そして過去と向き合う決意をさせるから。これらを演技に定評ある役者さんがやるのだからこれだけでもいい。とくに小池栄子は相変わらずよくて重要な役どころを見事に演じていた。永作博美も罪悪感と愛情、対極にある心理を巧く表現、恵理菜=薫の子供時代を演じた渡邉このみも見事だった。
現在、過去をリンクさせる手法もよかった。緊張感のなかにも人と人との優しさが描かれていたところも素晴らしい。特に小豆島のシーンは穏やかで島の雰囲気も出ていて他のシーンが嘘のようだった。男性以上に女性のほうが命に対する考え方など共感するところが多いのではとも思った。
グラビアにはほとんど登場しない豪華な女優さんたちのキメ顔が楽しめます!
写真は接写で解像度が高いものが多いので、生ではなかなかお目にかかれない彼女たちの
美しい肌の質感まで見て取れます。そこは素晴らしい!
…ですがやはりこれだけの面子を集めるとなると、一人につき1〜4ショットに
なってしまうのは仕方ないでしょうか。
新たな魅力を発見できる写真が多いだけに、もっと見たくなってしまいます。
とても美味しいけれど、満腹感は得られなかった感じです。
個人的には1room目の麻生久美子さんがいきなり最高でした!
好きな女優さんが登場しているのならば、その女優さんをより好きになれるという点で、
お勧めです!
日本の代表的な映画雑誌「キネマ旬報」ではシリーズ企画として「黒澤明から受け継ぐ」を連載してきた。
今号では現在衣装担当ととして活躍している、黒澤明の長女・黒澤和子さんが父・黒澤明から、何を学び、何を受け継いだかを語っておられる。娘から観た黒澤明監督の公私にわたるエピソードが多く紹介されており、たいへん興味深かった。
ちなみに、このシリーズは1月上旬号の野上照代さんの巻をもって終了した。
その他のシリーズ掲載号は以下の通り
第1回 小泉尭史 09年10月下旬号
第2回 大林宣彦 09年11月下旬号
第3回 木村大作 09年12月下旬号
第4回 佐藤順弥 10年1月下旬号
第5回 出目昌伸[前編] 10年4月下旬号
出目昌伸[後編] 10年5月上旬号
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