叙述トリックの第一人者、折原さん。いつも騙されて結構好きな作家です。冒頭は有名な東電OL事件思わせながら、読んでいくうちに『白夜行』の雪穂のように、主人公の歩みを探っていくと、様々なトラブルが。一体、誰が殺したのか、それとも殺されたのは誰か?今回は癖もあまりなく、ミステリー好きな方は読んでみてください
本当に実践する人はいないだろうが、こうやって世を捨てて身を隠してしまえばいいんだ、と思うと、「いま」のつらさに押しつぶされてしまいそうな人も、我慢できるようになるかもしれない。こころの逃げ場を作るために読んでみるといい。本当に失踪しようとしている人が読むハウツー本というより、ストレス社会のなかで精神衛生を健康にたもつための本。1400円でストレスのガス抜きができるならば、とても安くて経済的。斜め読みしていけば、数時間で読み終えるのもいい。
戦争中憲兵(特高警察)として香港で厳しく治安維持にあたっていた主人公が敗戦後一転して戦犯に指名され、その理不尽さゆえ中国大陸から日本、そして日本各地を逃亡するという、文庫版で上下合計1200ページの大作でした。
97年の作品で柴田錬三郎賞を受賞しています。
原爆を投下して罪もない一般の人々を何十万人も殺したアメリカが罪を問われず、上官の命令で対日不満分子をはからずも手にかけてしまった者が、敗戦国ということで指名手配される。
作者はその不公平さ、理不尽さから戦争の愚かさを訴えているように思いました。
昔からのPCゲームに比べ、操作性が悪い。スペックが足りずにPS2版に移ってきた人は戸惑うだろう。だが、上質な映画の中にいるような雰囲気は味わえる。6のタイトルがついていないことから、初心者向けともとれる。 個人的には、ジープ、バイク、スノーモービルを操作できた前作たちに続いて、何かの乗り物の登場を期待していたのだが、裏切られた。ちなみに映画とはまったく別のストーリである。
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