大石作品です!! 期待は裏切りませんでした。
でも、これだけ紛争が続くのも、この作品ならではだよね〜 でも、現実にありそうだから、怖い!!
今 尖閣諸島の扱いは難し問題が山積みです。
そして、この小説のようなことが始まっても 不思議ではないと思います。
それらが実際におきたときに、政治家は、自衛隊は、同盟国は?
それらをリアルに感じさせるのは、この作家らしいと思います。
サイレントコアシリーズのうようなスッキリ感がないラストは この国の現状に警鐘を鳴らしているのかもしれません。
別のかたもあげていますが、続編出て欲しいものです。
前シリーズ「対馬」が、かなり唐突に終わったのに対する、実質的な続巻です。
所謂ドンパチ部分については、この筆者らしく素直に面白いです。また、ある意味非常に興味深いのは、対韓国協力
(というか、この巻では実質は日本による半島侵攻)が、決して対韓的に好意的な視点から書かれていないこと。
筆者のブログやメルマガの読者からは、筆者の『気分』が滲んでいるのが感じとれます。
人間模様についても、この筆者ならではの書き込みが深くて、人物像がクッキリしています(やや「為にする」部分
もありますが、スターシステムで平行世界も描いている筆者なので、逆に解かりやすい面はありますが)
かなり陰惨な描写も出てくるし、巻末のシーンは衝撃的ですが、やはり一番の欠点は主戦場になっている釜山付近の
地図がないこと。実質的にもう不要になった対馬の詳細図がそのままになっているあたり、少し急いだのか、それ
とも、釜山への逆上陸のネタバレにならないようにしたのか、それは不明ですが… グーグルで地図・高精度写真を
見れば、殆ど解かるので良しとします。(あまりに符合し易いので、現地取材は?… と思えるほど)
来月刊行予定の次巻の冒頭が、どんな場面で始まるか、それが一番興味をひく。上手い終わらせ(=続かせ)方だな、
と思いつつ、素直に面白さを優先して星4つにします。
大石先生の本は出る毎に買ってたのですが、今回は立ち読みで済ませてしまいました。
この巻は、半島有事シリーズの中では出来が良い方だと思います。
1〜4巻で多々見られた軍事的・政治的に変な記述がそれほど目立たず、手慣れた戦闘描写が綴られています。
それなのに何故レジに持っていかずに棚に戻してしまったのか、自分でも判りません。
なんとなく、この本をお金を出してまで手元に置いておきたいという気持ちが起きませんでした。
個人が超人的な活躍をするサイレント・コア・シリーズの作風が、大規模な現代戦に向いてないのかなあなどと
思ったりもします。
次は、買う気の起こる面白い本を書いてくれる事を期待してますので、頑張ってください。
敵・味方それぞれの人間性の描写があり、それぞれの人間が戦いを演じていて、単純に一方的に味方が
勝利するということで、胸がすくということありません。そのかわり、物語に深く入り込んでしまいました。
物語の展開として1〜3話の続きでいよいよ挽回する場面の中で、それぞれの個人の戦闘がスピード感を
持って進んでいきますので、一気読みをしてしまいました。次巻が楽しみです。
|